P&Gウェイ [D4 食品業界]
P&Gは歴史が167年と古く創業は1837年になります(シンシナティ)。イギリスで店を営むろーそく職人のウィリアム・プロクターとアイルランドの石鹸職人のジェームス・A・ギャンブルが、米国のシンシナティにたどり着き、それぞれの事業を始めた。そして、彼らが、同じ家族の姉妹と結婚して、二人で石鹸とろうそくの事業を始めることとなりました。そして、創業からの歴史は三つに分かれます。
1)1837-1945年 創業の時代 石鹸・油脂事業 このころのシンシナティは、精肉業が盛んで、当時最新鋭の製造プロセスを導入していたので(腐敗するまでに製品化、出荷しなければならない)、それをいち早く彼らの事業にも導入した。
2)1945ー1980年 多角化の時代 食品・飲料・オーラルケア・紙製品へ多角化 1939年の米国人の歯を磨く回数は平均して週に一回未満。1959年で、週に4回未満。
3)1980年ー現在 グローバル化の時代 日本事業は、1985年は130億円、87年は、570億円で事業を開始して15年目で初めて単年黒字を達成。
また、98年から始まった7つの製品部門から構成されるGBU(Global Biz Unit)と8つの地域から構成されるMDO(Market Development Organization)そして、2005年の「オーガニゼーション2005」で、GBS(Global Biz Service)という経理・給与計算・福利厚生・発注管理・ITなどのサービス部門を、また、CF(Corporate Function)という販売・財務・人事・IT・法務・MK・市場調査・生産・物流・広報・R&Dをやる部門が新設された。
そして、P&Gは「五つの能力」があるといいます。それは、1)ブランド消費財への集中 2)ブランド構築ヘの多様なアプローチ 3)比類なき探究 4)戦略実行の粘り強さ 5)優れたバランス感覚 です。
116 books in 2014
多国籍企業の変革と伝統 ユニリーバの再生 [D4 食品業界]
多国籍企業の変革と伝統: ユニリーバの再生(1965-2005年)
- 作者: ジェフリー ジョーンズ
- 出版社/メーカー: 文眞堂
- 発売日: 2013/05/20
- メディア: 単行本
この書は、経営史が専門のジョーンズ博士に、ユニリーバが、社史を編集するように頼んでできたものです。普通、企業は自分で社史をつくるか、学者が勝手に調査して本にする事が多いと思いますが、この本はこうして生まれました。
それにしても、1929年にリーバ・ブラザーズ(英)とユニ(蘭)が合併した後、ビジネスはどんどん拡大していき、2013年で、売上6兆4000億円で、営業利益は、なんと15%の9,600億円です。従業員は17万人。日本は、売上800億円で社員数550人と小さいですね。
アフリカのような新興国にも早くから参入しており、事業分野も貪欲なM&Aにより拡大していき、名実ともに「多国籍企業」って感じです。
1990年頃、ユニリーバは、独自に技術的イノベーションを起こし、それを迅速に商品化するよりも、高価な大人向けチョコレート・アイスクリームのように、どこか他のところで開発されたコンセプトを採用し、自社のマーケティング能力を生かし、世界トップクラスのブランドを構築することに長けていました。問題なのは基礎科学の質ではなく応用させるスピードである、という強い信念が社内に存在していました。
ユニリーバの5つの企業能力
1)強力なブランド力とマーケティング力
2)企業買収で力を発揮し、買収後の「ユニリーバ化」を進めてきた。
3)研究基盤
4)現地化により、世界各国のビジネス・システムや政府の意思決定に深く埋め込まれた。
5)もっとも重要な事として、経営者育成に多額の投資を行い、優れた経営管理を行った。
というように、技術革新をして、新しい商品を市場に投入して、ビジネスを拡大するという普通のメーカーとは、スケールの違う、大きな戦略によって発展していった会社だと思います。特に(2)はそんなに簡単ではない事だと思いますが、うまくいくと急成長できると思います。
●1960年までのイギリスの女性の40%は、せいぜい週に一度しかシャンプーを使っていなかった。
内容(「BOOK」データベースより)
安藤百福かく語りき [D4 食品業界]
CREATOR ―創造主 ―
原田泳幸、花井陳雄、安藤徳隆、森本千絵、朴 正義、岡田大介、田中孝司、池田元英、得上竜一、きゃりーぱみゅぱみゅ、森川 亮、及川卓也、大山龍寛、尾田 栄一郎、小森伸昭、外村 仁、尾崎 裕、柳井 正
食品 [D4 食品業界]
ゲームのルールを変えろ [D4 食品業界]
ゲームのルールを変えろ――ネスレ日本トップが明かす新・日本的経営
- 作者: 高岡 浩三
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2013/09/13
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
●ネスレのグローバルの従業員は35万人。本社役員13人+海外マーケットヘッド役員15人。
●工場はコージェネレーション(熱電供給)を導入。生産ラインで発生する熱を再利用し電力コストを3~4割削減。
●ネスレのCSV:①栄養 ②水資源 ③地域・農業開発
内容(「BOOK」データベースより)
著者について
ネスレ日本株式会社代表取締役社長兼CEO。
1983年、神戸大学経営学部卒。同年、ネスレ日本株式会社入社(営業本部東京支店)。各種ブランドマネジャー等を経て、
ネスレコンフェクショナリー株式会社マーケティング本部長として「キットカット」受験生応援キャンペーンを成功させる。
2005年、ネスレコンフェクショナリー株式会社代表取締役社長に就任。2010年、ネスレ日本株式会社代表取締役副社長飲料事業本部長として新しいネスカフェ・ビジネスモデルを提案・構築。
利益率の低い日本の食品業界において、新しいビジネスモデルを追求しながら超高収益企業の土台をつくる。同年11月、ネスレ日本株式会社代表取締役社長兼CEOに就任。
現在、経済同友会幹事、医療・福祉ビジネス委員会副委員長。日本インスタントコーヒー協会会長。
共著書に、『逆算力』(日経BP社)がある。
食品業界の動向とカラクリがよ~くわかる本 [D4 食品業界]
図解入門業界研究 最新食品業界の動向とカラクリがよーくわかる本 (How‐nual Industry Trend Guide Book)
- 作者: 福井 晋
- 出版社/メーカー: 秀和システム
- 発売日: 2009/03
- メディア: 単行本
●1970年が「外食産業元年」:大阪万博 70年 KFC,すかいらーく 71年マクドナルド、ロイヤルホスト 73年 シェーキーズ・ピザ 74年 サーティワンアイスクリーム 開店
●2005年「食育基本法」施行。食に関する知識と、健康に適切な食を選択できる能力を身につける教育。
●日本の食品リサイクル比率は59%。
106 books in 2014
キッコーマンのグローバル経営 [D4 食品業界]
内容(「BOOK」データベースより)
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
キッコーマン株式会社代表取締役会長CEO。昭和10年2月千葉県生まれ。昭和33年慶應義塾大学法学部卒業後、同年4月キッコーマン株式会社入社。昭和36年米国コロンビア大学経営大学院(経営学修士課程)卒業。平成7年2月キッコーマン株式会社代表取締役社長CEOに就任。平成7年4月~平成15年4月経済同友会副代表幹事。平成15年7月より新しい日本をつくる国民会議(21世紀臨調)共同代表。平成16年6月キッコーマン株式会社代表取締役会長CEOに就任
安藤百福 [D4 食品業界]
子供向けの漫画で語る伝記シリーズです。こういうマンガを企業で活用する方法もありますね。会社のMissionやVisionまたは、経営理念的な事をマンガというビジュアルを駆使して浸透させるということです。短時間で読めるし、海外展開している会社なら、多言語化もすれば、文字数は多くないので、それほど手間はかからないでしょう。また、電子化すれば、ディストリビューション・コストも低く抑えれます。
内容(「BOOK」データベースより)
苦境からの脱出 [D4 食品業界]
安藤百福さんの115の語録集です。
●【健康】煙草が健康に害があれば、私はその習慣をやめるべきだと思う。当社では管理職以上、役員となればもちろん、自分の健康管理に意を用いるよう求める。個人の嗜好に介入するつもりはないが、人の中の人であろうとするならば、周囲に迷惑かけず、自分の身もいとうべきである。新たな出発には、常に自己管理が必要である。
●昭和33年は、チキンラーメン発売で、インスタント食品元年である。
●戦後、日本の製鉄業が大躍進したのは、古い設備が戦火で灰となり、最新の機械に更新したのに対し、欧米では旧式設備を後生大事に守って、日本に遅れをとった。
内容(「BOOK」データベースより)
「マルちゃん」はなぜメキシコの国民食になったのか? [D4 食品業界]
食品企業飛躍の鍵 [D4 食品業界]
●" Are We Ready for the Asian Century?" @ SASIN2012 Conference
●加工食品市場における上位10社の寡占度 2008 日経新聞
米国(32%)、英国(26%)、仏(25%)、独(20%)、日本(16%)
●アジアの高齢化率 日経新聞
●日本の地方の伝統的な食品が、日本の中での普及に食文化の壁で時間がかかる時が多いが、海外への普及の場合は、違ったコンセプトで普及する可能性もある。たとえば、水戸の納豆は、中国の富裕層には「健康食品」として普及し始めている。
●康師傅控股有限公司(こうしふ-こうこ-ゆうげんこうし、カンシーフー)
中国の即席麺王「康師傅」【1】ベールを脱いだ“ハイブリッド経営”
中国の即席麺王「康師傅」【2】年率15%増の飲料市場、「水」を戦略商品にする訳
中国の即席麺王「康師傅」【3】日本企業が傾倒するカリスマの魅力
●健康食品認定
日本:特定保健用食品(トクホ) 米国:GRAS(Generally Recognized as Safe) 韓国:健康機能食品 中国:保健食品 台湾:健康食品
内容(「BOOK」データベースより)
食欲礼賛 [D4 食品業界]
著者が96歳の時の本です。翌年の1月に亡くなるのですが、最後まで自分の思いをしたためたということですね。
●人類は「めん類」である:「麦」を「面」状に延ばすから「麺」と書きます(小麦粉を水でこねて薄く引き延ばす)。中国では、小麦粉製品全てを麺といい、饅頭も餃子もパンも麺である。
●食足世平(しょくそくせへい):食がみたされなければ文化も何もない。人間の尊厳もない。食足りてこそ平和になるという思い。日清食品は、食文化を創造し、消費者の感動を呼ぶような食品を提供する、いわば「しあわせ」を売る企業であらねばならない。
→これはマズローの「五段階欲求説」に相通じるものがありますね。まず「生理的欲求」の第一の欲求が満たされてから、第二の「安全の欲求」に、人の欲求は移るということです。
内容(「BOOK」データベースより)
AJINOMOTOグローバル競争戦略 [D4 食品業界]
時代を切り開いた世界の10人 第6巻 安藤百福 [D4 食品業界]
第6巻 安藤百福: レジェンド・ストーリー (時代を切り開いた世界の10人)
- 作者:
- 出版社/メーカー: 学研教育出版
- 発売日: 2014/02/03
- メディア: 単行本
日清カップヌードル開発秘話 [D4 食品業界]
食品企業のグローバル戦略 [D4 食品業界]
- 作者: 新井 ゆたか
- 出版社/メーカー: ぎょうせい
- 発売日: 2010/10/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
●日本の食品メーカーのSWOT分析(みずほコーポレート銀行産業調査部)
S:優れた品質管理ノウハウや技術力、インテグラルなものづくりのDNA(技術と技術の組み合わせによる新商品開発力)、アジアの消費者の日本ブランドへの信頼感ー品質が良いとのイメージー
O:国際的な安心・安全意識の高まり、所得水準向上による高付加価値製品へのニーズ拡大。
W:海外でのマネジメント経験が不足(人材育成の遅れ、マーケティング力の乏しさ)、現地化の遅れ・本社意思決定の仕組み、ハイスペックへのこだわり(低い価格競争力)、規模小さく・多額の先行投資・中期長期的な事業取組みにおいて不利。
T:欧米・現地企業の草の根型マーケティング等による類似商品のデファクト化(日本は大都市でしかプレゼンスを発揮できない)、R&D投入額に勝る欧米企業にプレミアム市場も席巻される懸念、グローバルシステム導入やIFRS対応済の欧州企業との収益性格差が拡大。
内容(「BOOK」データベースより)
食品業界のしくみ [D4 食品業界]
- 作者: 齋藤 訓之
- 出版社/メーカー: ナツメ社
- 発売日: 2010/07/06
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 食品業界全般のことがわかりやすく説明されている教科書的な本です。就職活動をしている学生向けですかね。ほぼすべての事が網羅されているのでわかりやすいです。
- ●Blind Dinig:米国にある「闇鍋」のようなイベント。視覚以外の感覚を総動員する体験で、それを体験すると、日々の食事がいかに視覚に頼ったものであるかわかる。味覚には、鹹味(かんみ、塩辛さ)、酸味、苦味、甘味、うま味の5つの基本味がある。そしてそれを補完するのが、嗅覚、視覚、聴覚、触覚(歯ごたえ、舌触りなど)の4つの感覚である。
●1970年に終わった満腹の時代
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73 books in 2014
転んでもただでは起きるな! [D4 食品業界]
転んでもただでは起きるな! - 定本・安藤百福 (中公文庫)
- 作者: 安藤百福発明記念館
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2013/11/22
- メディア: 文庫
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内容(「BOOK」データベースより)
カップヌードルをぶっつぶせ! [D4 食品業界]
カップヌードルをぶっつぶせ!―創業者を激怒させた二代目社長のマーケティング流儀 (中公文庫)
- 作者: 安藤 宏基
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2010/11/20
- メディア: 文庫
1.顧客の満足のために、本物だけを全力で売れ
2.日清食品のグランドデザインを描け
3.ブランド・オーナーシップ(自社ブランドへの当事者意識、所有感)を持て
4.ファースト・エントリー(誰よりも先に革新的な商品を開発・発売し、新しい市場を創造すること)を誇りとせよ
5.常にカテゴリー・ナンバーワンを目指せ
6.実感したことを自分の言葉でしゃべれ
7.逃げるな。立ち向かえ
8.不可能に挑戦し、ブレーク・スルーせよ
9.セクショナリズム(部署間の縄張り意識)と戦え
10.決断なき上司は無能と思え。社長へ直訴せよ
【覚書き:この十則は時代とともに内容を変更しながら運用されている。以下は変更されたもののひとつ】
2.ファーストエントリーとカテゴリーナンバーワンを目指せ。
3.自ら創造し、他人に潰されるくらいなら、自ら破壊せよ。
4.知識や経験を独り占めするな。共有せよ。
5.迷ったら突き進め。間違ったらすぐ戻れ。
6.組織の壁を乗り越えろ。見て見ぬ振りをするのは卑怯者である。
7.命令で人を動かすな。説明責任を果たし、納得させよ。
8.地位と権限ではない。責任の所在である。
9.もぐらになれ。執念で掘り続けよ。
10.不可能に挑戦し、ブレークスルーせよ。
●DCF法とは、ディスカウントキャッシュフロー法の略で、長期の投資効果を測る収益計算には欠かせない手法です。DCF法では、お金の時間的価値を考慮して、投資とキャッシュフローの関係を考えます。
●EBITDA(Earnings Before Interest, Taxes, Depreciation and Amortization )とは税引前利益に支払利息と減価償却費を加算したものであり、他人資本を含む資本に対してどの程のキャッシュフローを産みだしたかを簡易的に示す利益概念である。国ごとの金利税率会計基準の違いによる見かけ上の企業の利益格差を最小限に抑える指標として利用されることもある。
計算式: EBITDA = 税引前当期純利益 + 支払利息 + 減価償却費
●CP調査:「商品コンセプトの評価」と「商品パフォーマンスの評価」を同時に一人の被験者に行うことは非常に有効な手法で「CPバランステスト」と呼ばれています。 この手法は、まず、「商品コンセプト評価テスト」を行い、そこで受容性を示した被験者にのみ 「商品パフォーマンスの評価テスト」を行うというものです。
●おいしさの脳科学
●世界に人口700万人以上の大都市は30以上ある。
勝つまでやめない!勝利の方程式 [D4 食品業界]
内容紹介
内容(「BOOK」データベースより)
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
日清食品ホールディングス代表取締役CEO。1947年大阪府生まれ。71年慶應義塾大学商学部卒業。72年米国日清入社。73年日清食品入社。85年代表取締役社長。90年「めん調査団」団長として中央アジアからブータン、イタリアまで調査。97年カンヌ国際広告映画祭「ADVERTISER OF THE YEAR」受賞。2005年藍綬褒章。06年慶應義塾評議員。07年公益財団法人安藤スポーツ・食文化振興財団理事長。世界ラーメン協会(WINA)会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)