オタクで女の子な国のモノづくり [人事2-コンピテンシー・イノベーション]
「オタク」というサブカルチャーが流行り出したのは1980年代頃からでしょうか。アニメを中心として流行り出したりした事もあり、少々退廃的な「キモイ」雰囲気を醸し出していました。
しかし、「コスプレ」などこの手のやつがどんどん出てきて、アニメは海外でも人気を博するようになり、このオタクなサブカルチャーはしっかり日本に根付きました。私もこんな恥知らずのように見える文化が世界中の若者を魅了するなんて思ってもいませんでしたね。
学校の制服の着こなしから、ギャル文化的なファッションやコスプレなどは、他国ではみない文化で、ユニークさは抜群にあります。
こういう文化を醸成する力は日本にはあり、それを武器にするべきだと筆者は言います。
この文化の発生から定着、海外への拡散まで、私はリアル・タイムで経験した事になりますが、そこには、その時、その時の若者の熱い情熱(パッション)が常に、彼らのクリエイティビティを刺激していたとみることができるでしょう。
実際には、アニメの中の深いストーリーや、異次元のファッションに感じるコスプレなどのクリエイティブです。
●「見せたい自分の虚像と現実の自分との間にあるギャップ」に悩むのが「恥ずかしい」の本質。
●恵比寿や代官山では、ペットのレンタルビジネスが大盛況。
●日本語とポリネシア言語を話す人は母音で判断するので左脳部分が優秀になる。
●今の「女の子っぽさ文化」は、「平安文化」「元禄文化」に続くもので、天下泰平の時代に生まれる。
内容紹介
麻生太郎首相も「日本のサブカルチュアの潜在力を活かす知恵がギッシリ詰まった1冊」と絶賛!
トイレで用を足すときの音を擬音で消す「音姫」。
精巧きわまりない人型ロボットの「ASIMO」。
世界的なステイタスシンボルとなったハイブリッドカー「プリウス」。
……といったユニークな製品を、なぜ世界中で日本のメーカーだけが作れたのでしょうか?
その秘密は日本が世界に誇る「オタク的な文化」「女の子的な文化」にある、というのが、気鋭のコンサルタントで若者文化を深く愛する著者の答えです。
そして、今後、日本のモノづくりと経済を完全復活させるには、「萌え」や「ギャル系」のパワーを生かした製品開発を進めるしかないと、豊富な実例を挙げて明快に指摘します。