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多様性とイノベーション [人事2-コンピテンシー・イノベーション]

多様性とイノベーション―価値体系のマネジメントと組織のネットワーク・ダイナミズム

多様性とイノベーション―価値体系のマネジメントと組織のネットワーク・ダイナミズム

  • 作者: デヴィッド・スターク
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2011/12/17
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
"The Sense of Dissonance - Accounts of Worth in Economic Life"
イノベーションのもっとも大切な要素は、きちんと定義された問題を解決する過程をとらないこと。ファッションとしてのジーンズの事例は、伝統的な作業服と病院やホテルでの洗濯技術が結合したおのであり、携帯電話は新しい無線の形態と電話の技術を再統合したものである。異分野の境界を横断した統合-integration across the borders separating these different fields-なしに、新製品が生まれることはない。

内容紹介

文化と価値体系の多様化による「ディソナンス(不協和)」が、組織にイノベーションを生む!

市場の不確実性が高い将来に挑む現代企業のマネジメントにとって、組織として時々刻々変化する市場の状況を認知し、深い思考から戦略的にビジネスを生み出す意味を説く。
ニューヨーク・コロンビア大学の著名な組織社会学者である著者は、古典的なアメリカ実践哲学におけるジョン・デユーイの「探求」の概念から、現代のグーグルのサーチ・エンジンまで、伝統的なカテゴリーによる分類概念を思考の基本とする硬直性から解放され、消費者と商品との結びつきの関係性を利用した検索エンジンの時代への知のあり方の変化を解説する。
9.11テロ前後のウォール・ストリート、社会主義が崩壊しつつあった東欧の機械工場、IT産業のソフトウエア開発のスタート・アップ企業の現場にフィールドワークから深く切り込み、制度論・組織生態学・ネットワーク分析の諸概念をフレームワークとして、組織文化の多様性・多義性がイノベーションを生むと主張する。
組織内の人のインタラクションであるソーシャル・ネットワークの視点からみると、企業内に知を分散的に広げる「ヘテラルキー型」のマネジメントでは、現実にプロジェクトを進めるユニット間で、それぞれのグループが自らの正当性を求め「創造的な摩擦」を繰り返すシステムを組織化する。
中央集権的なヒエラルキーを超え、このような多様性のある組織文化と組織の原理を経済社会学の視点から捉え、組織やプロジェクト・マネジメントにおける現代のマネジメントへの斬新な指針を提示する。
【目次】
訳者解説
序文
第1章 ヘテラルキー――不協和(ディソナンス)の組織化
第2章 社会主義体制の工場における仕事、価値、公正
第3章 ニューメディアのスタート・アップ 企業内の創造的な摩擦
第4章 ディーリング・ルームの認知生態学
第5章 フィールド・リサーチからリサーチを行うフィールドへ
再開、そして主題の繰り返し
14books in 2013

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