食欲礼賛 [D4 食品業界]
著者が96歳の時の本です。翌年の1月に亡くなるのですが、最後まで自分の思いをしたためたということですね。
●人類は「めん類」である:「麦」を「面」状に延ばすから「麺」と書きます(小麦粉を水でこねて薄く引き延ばす)。中国では、小麦粉製品全てを麺といい、饅頭も餃子もパンも麺である。
●食足世平(しょくそくせへい):食がみたされなければ文化も何もない。人間の尊厳もない。食足りてこそ平和になるという思い。日清食品は、食文化を創造し、消費者の感動を呼ぶような食品を提供する、いわば「しあわせ」を売る企業であらねばならない。
→これはマズローの「五段階欲求説」に相通じるものがありますね。まず「生理的欲求」の第一の欲求が満たされてから、第二の「安全の欲求」に、人の欲求は移るということです。
内容(「BOOK」データベースより)
インスタントラーメンを宇宙まで飛ばした男の「食」へのこだわりがここにある。安藤百福「食」語録。決して平坦ではなかった人生経験の中から学び取った、生きるための知恵ともいうべき言葉の数々。
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