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トルコ クーデター [D1.政治・経済・社会]

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  2週間前に、空港でテロがあったと思ったら、今度は、軍のクーデターです。すぐに鎮圧されましたが、多くの犠牲者(246人)が出た模様です。

 トルコではこれまでにもたびたび軍事クーデターが繰り返されてきました。60年、71年、80年には軍部が全権を掌握。かろうじて未遂に終わった企ても多くあり、改革が必要になれば軍はいつでも動くという警告を暗に政府に突きつけてきたそうです。

 最近は、テロなど頻発しており、とても不安定な状況が続いていますね。

【7月23日】

 レジェップ・タイップ・エルドアン大統領は、強権政治をひいてほぼ10年になるそうで、決して人気があるわけではないです。トルコの人々はみな息苦しさを感じているそうです。政府はメディアを統制し、法の支配を形骸化させ、非暴力の抗議を容赦なく弾圧してきました。トルコは表向きは民主主義の国であり、エルドアンは選挙で選ばれた指導者だが、市民の自由は完全に奪われています。

 エルドアンと与党・公正発展党(AKP)は、イスラム主義色が強い政党です。トルコは、建国の父ケマル・アタチュルクが国是に掲げた世俗主義(政教分離 secularism)。伝統的にその忠実な守り手だった軍部は、イスラム政党のAKPと緊張関係にありました。
 ということで、エルアドアン大統領は、世俗派エリートの支配下で不遇をかこってきた保守的なイスラム主義者を優遇して人気を集めていました。
 
 今回のクーデーターを、大統領の呼びかけで、民衆が軍に抵抗したのは、このイスラム主義者と軍政権を嫌がる市民だったそうです。
 しかし、軍からは同師支持派とみられる7423人が拘束され、裁判官や検事らを含めた拘束規模は1万人超に達しました。国営アナトリア通信によると、このうち約4千人が国家反逆などの容疑が固まったとして逮捕されました。これで、拘束や解任処分の規模は6万人を超えました。
 なんか、「文化大革命」のようですが、トルコは大丈夫なのでしょうか?
 それにしても、「独裁」色の強いリーダーが、世界中に誕生しているのは、何となく不穏な感じがします。

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