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経済学の哲学 [D1.政治・経済・社会]

経済学の哲学 - 19世紀経済思想とラスキン (2011-09-25T00:00:00.000)

経済学の哲学 - 19世紀経済思想とラスキン (2011-09-25T00:00:00.000)

  • 作者: 伊藤 邦武
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2011/09/22
  • メディア: 新書

●ラスキンは、労働における否定的な面、ミルのいう「不愉快な感じ、不便、苦痛」を指すときには、「labour」という言葉を使い、その積極的な面、理知と感覚からなる生の要素をもった作業を指す時には、「opera」という言葉を使うべきだと提唱している。オペラという言葉は今では音楽の歌劇の意味で使われているが、もともとラテン語で「創造的作業とその作品」を意味する。労働はたしかに苦役であるが、同時に各人が何かを創造的に作り出す全人的な過程である。

内容(「BOOK」データベースより)

経済と環境保護。分裂し、対立するかのような両者が折り合う思想は可能なのか。このきわめて現代的な問題は、すでに19世紀に提起されていた。産業革命が隆盛を誇るロンドンで、哲学者ラスキンが環境と弱者を犠牲にする経済学に怒りを感じ、新しい経済学の枠組みを構想したのだ。本書は、同時代の経済学者との格闘に光を当てながら、この先駆的な思想を辿る。ありうべき価値体系とは何か。よりよい社会への道を探る。
5 books in 2012

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