内部監査の基本 [D4.経営戦略]
Internal Audit(内部監査)に関して、ちょっとちゃんと知っておこうと、会社の監査の人に本を貸してもらいました。三菱商事の主席内部監査人だった人の本です。
そもそも監査というと、なんとなくPassiveな感じを受けていたのですが、こうもエンロンなどの粉飾決算なんかがでてくると、ちゃんと監査をやっておかないと、株を投資している人たちが、きちんと会社を精査できないと、監査に関して、重要性が増してきています。
「内部監査」という言葉自体はアメリカのinternal auditの直訳であり、日本の会社法上の規定として存在しているものではない。しかし、その内容は、2006年6月に成立した金融商品取引法(日本版SOX法)に定める企業の内部統制システムに重なり、会計記録の検証に加え内部統制の運用等に会社内部の担当者として関与することが、内部監査の実務に相当するものと考えることができる。『日本版SOX法』とは、証券取引法の抜本改正である、「金融商品取引法」の一部をさす。『SOX法』という名称の由来は、米国のサーベンス・オクスリー法(Sarbanes‐Oxley act)の頭文字をとって、SOXとしていることからである。会計監査制度の充実と、企業の内部統制強化を目的としたこの法律は、2008年3月決算期からの施行が予定されている。
A)Corporate Governace
企業の所有者である株主とその他の利害関係者が、企業価値を損ねることのないよう、経営者とその職務の執行に対するオーバーサイト(監督)とコントロールの仕組みを構築しかつ有効に機能させて健全な企業活動を促進する外部コントロール。社外取締役などもこの任を負う。
B)Internal Audit (内部監査)
1.Internal Control(内部統制)
会社の中に構築する予防機能、発見機能、是正機能(誤りや過ちあるいは巨額の損失等の好ましくない事態や悪い事態が起きないようにする)の体制(組織、制度、手続き、方法等の決められた仕組み)と態勢(役職員が組織、制度、手続き、方法などの仕組みに従う身構えと行動)である。
2.Risk Management
損失をもたらすマイナスの要因を持っているリスクが現実化する可能性を除去または軽減する処置を施す体制と態勢であり、仮にリスクが現実化してもその影響を軽減する処置を施す体制と態勢である。
3.Compliance
法令に違反する行為を予防するだけでなく、成文化されていない倫理、道徳という社会規範に違反する行為をも予防するために各企業が自主的に設けた機能。
4.法令の遵守
内部監査をちゃんとやると、企業が突然死するような事態にはならないそうです。
今年2冊目
Business in the Real World [D4.経営戦略]
ある女性実業家の半生を綴った書で、大学のBusiness Courceのサブ教科書になっているそうです。私は、彼女をしっているので、英文ですが、すぐに読めました。自分の人生を振り返って、本が書けるほどの経験を積んできたことに、尊敬の念を感じます。
今年88冊目
アジアビジネスモデル60 [D4.経営戦略]
アジアビジネスモデル60―進化する地域戦略とクロスボーダー展開
- 作者: 加藤 修
- 出版社/メーカー: エヌエヌエー
- 発売日: 2009/10
- メディア: 単行本
内容(「BOOK」データベースより)
今年80冊目
危機の経営 [D4.経営戦略]
危機の経営 ~ サムスンを世界一企業に変えた3つのイノベーション
- 作者: 吉川 良三
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/09/17
- メディア: 単行本
日本の昔のようなサムスンの危機意識が今日の成功につながったという話です。なんでもそうですが、そういう「変わらないといけない」というMotivationが人間に内蔵する「火事場のバカ力」というPotential powerを生み出すのでしょうね。
今年77冊目
ソニー vs サムスン [D4.経営戦略]
先日、この本の英語版は読んだんですが、友人が「日本語版が出たよ」と言って貸してくれたので、読んでみました。どちらも創業者経営で発展し、ソニーは、創業者経営の後、組織経営で運営しようとし、失速した。逆にサムスンは、依然、創業者のカリスマ経営により、資源を集中して、TopDownで経営をして、アジア経済危機後、大躍進を遂げた。一見、サムスンのほうがうまくやっているようにはみえるが、サムスンも経営者経営の次は、ソニーが抱える問題にいずれ直面するだろうということで、サムスンがソニーの失敗は教訓として如何にそれをのりこえていくのだろうという趣旨でした。
一方、ソニーも形だけのグローバル化は非常に進んでいるが、新のグローバル企業にはなってないんではないかとの指摘もありました。過去の創業者経営からProfessionalな経営になり、他の世界でも有名なグローバル会社になるべきだと。
今年66冊目
中期経営計画の立て方・使い方 [D4.経営戦略]
中期経営計画の立て方・使い方―これから3年、会社をどう動かすか!経営戦略も、利益・資金・活動計画も! (実務担当者のための問題解決BOOK)
- 作者: 井口 嘉則
- 出版社/メーカー: かんき出版
- 発売日: 1999/03
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
成長を創造する経営 [D4.経営戦略]
米国株式史上1位の急成長企業であり、時価総額で世界トップ10に入った現在も成長し続けているシスコ・システムズ。同社の成長の秘密を解き明かし、日本企業復活のための次世代型経営モデルを提案したのが本書だ。
1984年にシリコンバレーで生まれたシスコの特徴は、徹底した顧客第一主義だ。「顧客が戦略を決める」と公言し、そのために自社技術を捨てることさえいとわない。 さらに製品開発チームを自社に取り込むための買収・提携を繰り返す。大企業になってもベンチャー期のスピードを失わないシスコの経営は多くの示唆を与えてくれる。
今年61冊目
人材論 [D4.経営戦略]
組織の中で他人を活かし,自らも大事を成し遂げ得る人間として活躍するために必要な基本的心構えを説く
"組織は人なり"という言葉は古来からの名言であるが,この言葉は "先ず組織あり"の発想である。本書では,著者は,この言葉を違った視点,すなわち人間個人の立場から意義づけ, リーダーおよび組織の一員の双方の立場からそのあり方について信念を紹介している。組織のチームワーク・組織目標の大切さを前提としながらも,個々の人間としてのあり方,生きる意義の重要性を基本理念におく著者の考え方はきわめて重要な示唆を提供するものである。
グローバル環境が急速に進展する環境下で,集団優先思考に基づく日本の伝統が制度疲労を起こしつつある現在,本書の呼びかけは21世紀に向けて日本人全員が真剣に考えるべき課題であると思う。あるべき姿についての理念・哲学とハウツー的手段論の共存で著者の主張がわかりやすくまとめられている。
組織内の肩書きは果たすべき機能の明示であって,身分の上下を意味するものではない,とする著者の考え方には大いなる共感を覚える。この考え方に立脚して,組織の中でリーダー的立場にある者の人に接する際の心構え,動機づけ,言葉の使い方のこわさ等についての著者の考えを具体的かつ明快に披露している。部分的にはハウツーに深入りし過ぎたきらいは感じるが,その点が,考えるための具体的な材料を読者に提供する実践の書としての有用性を高めているのかもしれない。
今年58冊目
アサヒ・サントリー経営統合 [D4.経営戦略]
日本で勝ち組のキリンとサントリーも世界を睨んで経営統合するそうです。よほど危機意識があったのでしょうね。今回の金融危機は、どの産業にも生き残りをかけた危機意識を植え付けた効果はかなりあったといえるのではないでしょうか?
記事より)食品で国内最大手のキリンホールディングスと2位のサントリーホールディングスが、経営統合に向け交渉に入ったことが13日、分かった。持ち株会社同士の合併を含めて統合形態を詰め、早期合意を目指す。両社の2008年12月期の連結売上高は計約3兆8200億円で、統合が実現すればビールと清涼飲料でそれぞれ国内トップとなり、世界でも最大級の酒類・飲料メーカーが誕生。食品業界の勢力図が大きく塗り変わり、国際的な業界再編も加速しそうだ。
両社の現在の業績は好調だが、国内市場は少子高齢化で縮小が避けられない情勢で、統合してトップメーカーの地位を固め、財務基盤を強化。成長が見込まれる新興国など海外に積極進出し、世界市場で「勝ち組」となる戦略だ。
大手ビール会社の統合は、大阪麦酒など3社が合併し大日本麦酒となった1906年以来、約100年ぶり。08年のキリンのビール類のシェアは2位、サントリーは3位だが、合計すると49・6%となり、首位のアサヒビール(37・8%)を大きく突き放す。清涼飲料のシェアでも、コカ・コーラグループを抜きトップになる。
両社合計の売上高は、ビール世界首位のアンハイザー・ブッシュ・インベブ(ベルギー)や、米コカ・コーラも上回る見通しだ。上場企業のキリンに対し、サントリーは同族経営の非上場企業で、双方の事業内容も多岐にわたることから、交渉の最終決着には時間がかかりそうだ。
世界最悪の旅 [D4.経営戦略]
20世紀初頭に繰り広げられた南極点到達競争において、初到達の夢破れ、極寒の大地でほぼ全員が死亡した英国のスコット隊。その悲劇的な探検行の真実を、数少ない生存者である元隊員が綴った凄絶な記録です。しかし、たいした装備もないときに、マイナス何十度という極寒の地に行こうと思うんですね。以前、読んだシャクルトンの話もそうですが、こういう探検家は、何度もいくんですよね。南極点に到達しても名誉はあるかもしれませんが、決して大富豪になるわけでもないし、探検意欲のみがそうさせるのでしょう。
今でも、アメリカの軍隊の人は、戦場に行くのを使命と感じ、内地で平和な環境に戻ると、バランスを失う人がかなりいるそうです。
我々、海外駐在員もそういうふうになるきらいがあります。現場で使命に燃えてやっていて、本社に帰ると非常に無力感を感じ、また、現場に戻りたいと思うということです。何事もバランスだと思いましたね。本の趣旨はそんなことではないのでしょうが、、。
今年57冊目
Hな経営 [D4.経営戦略]
「H=アッシュ」な経営と読むのだそうです。
内容紹介
企業経営に大切なのは、ズバリ「7つのH」である。Humanity、Humor、Hospitality、Honest、Health、History、Hard。うまくいっている会社ほど、Hな経営をしている。中小企業でも、元気がいい会社にはHがある。部下のモチベーションを上げるにも、いい人材を取るための採用活動にも、社内の人事考課にも、この“H”はかかせない。経営者や人事担当者がこのことを見落としていると、今はよくても、その会社に未来はない。あなたの会社には、いくつのHがあるだろうか? 人気コンサルタントが、会社を変える目からウロコのコツを伝授する。
最強フレームワーク [D4.経営戦略]
SONY vs SAMSUNG [D4.経営戦略]
Sony vs Samsung: The Inside Story of the Electronics Giants′ Battle For Global Supremacy
- 作者: Sea–Jin Chang
- 出版社/メーカー: John Wiley & Sons
- 発売日: 2008/05/30
- メディア: ペーパーバック
Sony vs. Samsung is business history at its best! It explores the divergent fortunes of these two electronics giants in the last decade and identifies the true reasons behind Sony′s decline and Samsung′s rise. Contrary to popular belief, Chang shows that success (or failure) does not simply arise from different strategies. Rather, it emerges from major decisions that are deeply rooted in the companies′ organizational processes and their executives′ political behavior. This book is a mustread for any senior executive. Constantinos Markides
Robert P. Bauman Professor of Strategic Leadership and Chairman,
Strategy Department, London Business School
エクセレント・カンパニー [D4.経営戦略]
「日本の経営」を創る [D4.経営戦略]
サムスン [D4.経営戦略]
世界最強企業サムスン恐るべし!―なぜ、日本企業はサムスンに勝てないのか!?
- 作者: 北岡 俊明
- 出版社/メーカー: こう書房
- 発売日: 2005/09
- メディア: 単行本
サムスンはいかにして「最強の社員」をつくったか―日本企業が追い抜かれる理由
- 作者: 李 彩潤
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2006/09
- メディア: 単行本
チェンジ・ザ・ルール! [D4.経営戦略]
チェンジ・ザ・ルール!
TOC(制約条件の理論)を小説仕立てで解説したベストセラー『ザ・ゴール』、『ザ・ゴール2』の著者による新作。今度は情報システム投資を利益に結びつける難しさを鋭く描写している。
本書はERPパッケージ(統合業務パッケージ)・ベンダーが、大手顧客から「ERP導入で利益がどれほど上がったのか」と質問されるシーンから始まる。回答に詰まったベンダー幹部は、顧客企業と一緒に経営面の効果を考え始める。顧客企業とベンダーは曲折を経ながら、業務改革の必要性に気付く。そこでTOCをはじめとするスケジューリングの手法を駆使し、納期順守率や売り上げを伸ばしていく。しかし、今度は在庫の著しい増加に直面。これを倉庫管理担当者への権限の委譲と業務指標の設定を含めた在庫管理ルールの改革によって解決し、最終的に全社の利益を倍増させる。これが“ルールを変える”という書名の由来でもある。
投資対効果を深く考えず、闇雲にシステム導入に走る経営者やIT業界に対する強烈な批判である。方法論も持たずにモジュールを追加し複雑になったパッケージの機能拡張に難渋しているパッケージ・ベンダーに対する皮肉にもなっている。
Necessary but Not Sufficient: A Theory of Constraints
- 作者: Eliyahu M. Goldratt
- 出版社/メーカー: North River Pr
- 発売日: 2000/10
- メディア: ペーパーバック
About the Author
今年14冊目
ソニーの赤字会社をたちまち元気にさせた! [D4.経営戦略]
ソニーの「赤字会社」をたちまち元気にさせた!―すべてを共有化する「気」のマネジメント
- 作者: 三原 一郎
- 出版社/メーカー: 亜紀書房
- 発売日: 2006/09
- メディア: 単行本
持てる技術のすばらしさに瞠目し万年赤字と晩年赤字の会社をたちまちV字回復させた怒涛の“知的体育会系”マネジメント手法を公開。
成功はゴミ箱の中に [D4.経営戦略]
成功はゴミ箱の中に レイ・クロック自伝―世界一、億万長者を生んだ男 マクドナルド創業者 (PRESIDENT BOOKS)
- 作者: レイ・A. クロック
- 出版社/メーカー: プレジデント社
- 発売日: 2007/01
- メディア: 単行本
成功はゴミ箱の中に レイ・クロック自伝
「レイ・クロックは頭がおかしいか、夢追い人か、その両方だ」と周囲からささやかれていた男が、後に世界最大のハンバーガーショップチェーンを率いることになる――。本書は、現在世界100カ国以上に約3万店を展開するマクドナルド王国を一代で築き上げた事業家の足跡を追った半生記。
「未熟でいるうちは成長できる。成熟した途端、腐敗が始まる」という言葉が、クロック氏の座右の銘だという。それに反することなく、小さなセールス業を営んでいた彼がマクドナルド兄弟の店と出合い、この店に賭けようと決意したのは既に52歳の時であった。本書は彼の成功秘話だけではなく、事業拡大の過程で遭遇した廃業の危機や、冒頭のセリフのような対人関係の歪みまでもを淡々と描いていく。書名の『成功はゴミ箱の中に』も、実際に彼が深夜に競争相手のゴミ箱を漁り、仕入れや消費の数字を調べたというエピソードに由来するものだ。高い志と自らの事業の正当性、合理性を寸分たりとも疑わない信念によって、アメリカンドリームを成し遂げていく様が克明に描き出されていく。
巻末では日本マクドナルド創業者、藤田田氏をよく知る「ユニクロ」の柳井正会長とソフトバンクの孫正義社長による特別対談を掲載している。
今年4冊目
The Choice [D4.経営戦略]
複雑なソリューションなんて、うまくいくわけがない!
明晰な思考を妨げる最大の障害は、人がものごとを複雑に考えすぎるっていうことだ。現実は複雑だと信じ込んでいる。だから、複雑な説明やソリューションを求めたがる。これは、とても厄介なことだ。
今日の企業は、高度に複雑化している。だが、複雑なシステムの中でも、本当に重要なことはいくつもない。「何が本当に重要か」を見極めることができれば、短期間に企業は著しいパフォーマンスの向上を成し遂げることができる。最新作『ザ・チョイス』で、ゴールドラット博士は、娘のエフラットとの会話を通じ、「本来、ものごとはとてもシンプルである」という、彼の信念の根本的なあり方を説明することで、あらためて深遠な思考に基づいたアプローチを提唱している。
本当に重要なポイント、数少ないわずかなポイントを探し出し、それだけに努力を集中することでシステム全体に変化を起こすことができると主張する。その方法を学ぶことで、システムの中に存在する複雑な因果関係に対しても、シンプルなロジックを用いて最小限の努力で対応できるようになる。
【収録されている事例】
・業務費用をほとんど上げることなく、わずか数年で利益を5倍を上回る成長で純利益40億ドルを実現
・在庫を大幅に削減しながら、品切れを解消し、さらに顧客が選択できる品揃えを大幅に拡大
・2か月のリードタイムを一週間未満に
・在庫回転数を現在の6回から15回へ 下請け企業の売上げを飛躍的に伸ばすと同時にマージンも倍増
・人件費や店舗の諸経費を一切増やすことなく、売上げを50%アップし、利益を少なくとも5倍アップする小売業の事例
・24時間の生産サイクルを8時間に短縮、生産する品種を大幅に拡大
・数か月で100%以上の売上げ増加達成
・外部購入に頼っていたキーになる部品を、特に大きな投資を要することなく、導入数か月で内製化、さらに外販を開始
・5か月以内に売上高10%増加、その後さらに前年比で売上高30%増を達成、利益率が6%から20%へ
・自らの在庫を増やすことのなく在庫回転率を250%増加したディストリビューター
内容(「BOOK」データベースより)
今日の企業は、高度に複雑化している。だが、複雑なシステムの中でも、本当に重要なことはいくつもない。「何が本当に重要か」を見極めることができれば、短期間に企業は著しいパフォーマンスの向上を成し遂げることができる。本書では、ゴールドラット博士と娘エフラットとの会話を通じ、「ものごとは、そもそもシンプルでる」「人はもともと善良である」という二つの信念の根本的なあり方を説明することで、あらためて深遠な思考に基づいたアプローチを提唱している。
サーキットシティ破綻 [D4.経営戦略]
アメリカの家電量販大手(3位)のサーキットシティが連邦破産法11条の適用を申請し、事実上、破綻しました。前々から、経営的に危機に瀕しており、今回の金融恐慌で、一気に苦しくなったものと見られています。
しかし、かなりの大手だったので、「まさか」という感じではあります。店舗がしょうもなかったですものね、フランスのDartyの店も本当にしょうもないので、このままだといずれ、サーキットの二の舞になるかもしれません。日本の家電量販を見習って欲しいものです。
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HP、破たんしたサーキット・シティに1億1800万ドル超の債権
サンフランシスコ(ウォール・ストリート・ジャーナル)10日に連邦破産法11条の適用を申請した米家電小売りチェーン大手サーキット・シティ・ストアーズ(NYSE:CC)に対し、米ヒューレット・パッカード(HP)(NYSE:HPQ)は1億1800万ドル超の債権を抱えている。サーキット・シティが破産裁判所に提出した書類から明らかになった。
サーキット・シティの店舗でパソコンやプリンターを販売しているHPは、サーキット・シティにとって最大の無担保債権者。HPに続いて韓国のサムスン電子(005930.SE)が1億1600万ドル近く、ソニー(NYSE:SNE)は6000万ドルの債権を抱えている。
HPの広報担当者は、依然として商品をサーキット・シティに出荷しているのか否かについて、コメントを控えた。サーキット・シティは先週、721の店舗のうち155店を閉鎖すると発表している。
UBSのアナリスト、メイナード・オム氏は、HPがほかの家電量販店でも大きな存在であることを指摘。サーキット・シティの破たんがHPの消費者部門の収益を大きく圧迫することはないだろう、としている。
「陳列棚のスペースでみれば、HPは支配的な地位を占めている。サーキット・シティの客が他社店舗に流れても、HPの優位に変化はない」とのこと。
10日のHP株終値は、前週末比47セント(1.36%)安の34.17ドル。
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電機大再編 [D4.経営戦略]
週末にまたNewsが飛び込んできました。パナソニックが三洋を買収する模様です。この金融危機の時に結構、象徴的ですね。「CrisisととるかOpportunityととるか」「守りにはいるか攻めるか」ということです。今、電機のIndustryは、単なる家電だけでなく、充電池のようなDomainを確立して、企業の基盤を揺ぎ無いようにすることが迫られているということです(東芝の原子力発電しかり)。
[News記事より]パナソニック(旧松下電器産業)は、経営再建中の三洋電機の株式の過半を買収する方向で、三洋の大株主の三井住友銀行など金融3社と交渉に入る。三洋がもつ世界シェアトップの充電池技術などが狙いで、早ければ年内の合意を目指す。買収が実現すれば売上高計11兆円超の国内最大の電機メーカーが誕生する。
戦略のパラドックスの解 [D4.経営戦略]
戦略のパラドックスを解く鍵がここにある!!
戦略的柔軟性を実践的に手ほどきする、本邦初のガイドブック!
マイケル・レイナーの『戦略のパラドックス』は優れた戦略が引き起こす自己矛盾について実証分析を行なった。精緻に立案された戦略にコミットして推進することが成功を納めるとは限らない、むしろ、戦略的な柔軟性を常に持つことが重要という点にあった。
本書の目的は、過去の分析ではなくレイナーの洞察を未来に活かすことにある。日本企業がこれから起こりうる不確実性をどのように捉え、整理し、シナリオを作り、戦略オプションを設定すべきなのか、具体例を挙げながら提示していく。
シナリオメイキングを体系的に解説したうえで、自動車、医療機器、通信、小売の4つの業界に焦点を当て、具体的なデータや予測に基き独自のシナリオ作りと戦略オプションを立案する。
複数の戦略シナリオを提示することによって、読者の想定する未来に戦略的な「面」の広がりを提供する。
ウェブ時代の5つの定理 [D4.経営戦略]
ネット未来地図 [D4.経営戦略]
ネット未来地図 ポスト・グーグル時代 20の論点 (文春新書 595)
- 作者: 佐々木俊尚
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2007/10/19
- メディア: 新書
世界経営者会議 [D4.経営戦略]
こういうご時世なので、Nikkei Global Management Forumよいうのに、行ってきました。参加者は大企業の経営企画関係の人、中小企業のオーナー、IT企業家、大学生といったところでしょうか、皆、熱心に聞きいっていました。特に、カルロス・ゴーン、パナソニックの大坪社長、アリババのジャック・マーといったスピーカーが特に印象を受けました。
<概要> | |
勝てる領域探る | |
<講演> | |
| 好機へ行動 今こそ アンドリュー・リバリス ダウ・ケミカル 会長兼CEO コンテンツ 強み発揮(対談) 軸ぶらさず変革実行 攻めの姿勢貫く 顧客のリスク低減 M&A 機を逃さず 原点立ち戻り「最適」を提供 官民協力が不可欠 |
<概要> | |
新興国に成長余力 | |
<講演> | |
| キャッシュ徹底管理(対談) 失敗恐れず新薬開発 研究開発費を維持 「新たな電力」に挑む インフラの力、UAEに富 多様な人材の能力結集カギ 食の安全に世界基準を 新ビジネス文明 誕生の時 日本人、トップの資質 都市間競争、東京に課題(対談) |
現場力を鍛える [D4.経営戦略]
オペレーショナル・エクセレンスを誇る企業がある一方で、現場力が弱い企業も数多く存在する。そうした症状を、「現場力欠乏症」と呼ぶ。
現場力欠乏症の典型的な症状は「無知・無視・無関心」の三無状態である。仕事はつながってこそ価値を生むにもかかわらず、自分、自部門の業務しか知らない、他部門の業務は無視し関心がないといったことが現場に蔓延している。
マーザー・テレサは、「無関心こそが最大の罪悪である」と言ったが、それはまさに現場にも当てはまる。
こうした症状は現場における「タコツボ化」を引き起こす。連鎖の視点が欠如し、自分さえよければいいといった「タコツボ」が至るところにできてしまう。その結果、組織としての全体最適は追求されずに、部分最適の集合体に陥ってしまう。
ということだそうです。
今年56冊目
迷いと決断 [D4.経営戦略]
マネジメントの本 [D4.経営戦略]
この本は、マネジメント理論を簡潔にまとめていますね。テキスト用にいいかもしれません。
内容(「BOOK」データベースより)
組織は様々な視点から捉えることができますが、本書は「組織の内部で働く個人の視点」から、組織のメカニズムを解説します。組織は、個人では実現できないプロジェクトを可能にします。組織を運営する際、モチベーション、リーダーシップ、組織文化など様々な課題に直面します。組織における個人の行動から、経営戦略との関係、組織変革まで、経営組織に関わる重要なトピックスを網羅的に取り上げました。
内容(「BOOK」データベースより)
「英語でビジネスができる人」は、どんな人なのか?英語と日本語、それぞれのビジネス環境はココが違う。学校教育のメンタルバリアーは、こうして打ち破れ。これからの時代に必要とされるビジネスパーソンの「心・技・体」を1冊にまとめた、外資系100万人時代の必読書。
今年44冊目
アップルとグーグル [D4.経営戦略]
アップルとグーグルがもたらす変化は、日本におけるさまざまな事業領域に影響をもたらすだろう。それは必ずしもいいことばかりではなく、多くの産業が破壊的なダメージを受けることになるかもしれない。(中略) しかし、彼らはまぎれもなく新しいデジタルライフスタイルと、その上で花開く新しいビジネスへの黒船である。彼らによって起きるだろう変化の波に、積極的に乗っていくほかはない。問題なのは、開国以来すでに150年近く経ちながら、なぜいまだに黒船ショックに甘んじなければならないかという根本的な疑問である。
という書評が載っていましたが、まさにそうで、彼らでなくても、同じ技術などを持ちながら、それを自ら事業化できていない日本の企業には、何が足りないんだろうと思います。
今年40冊目