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下町ロケット [D4.経営戦略]

下町ロケット

下町ロケット

  • 作者: 池井戸 潤
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2010/11/24
  • メディア: ハードカバー

  「たまには違うジャンルの本でも読め!」と怒られたので、推薦の本を読んでみました。読む角度もあるのでしょうが、私には「もしドラ」のような話だなと思いました。いわゆるドラッカーの「何のために働くのか」といったことです。The three Stonecutters Storyですね。

  日本の大企業も、元は中小企業で、こういう経験をしながら大きくなったのでしょう。その時は、こういう大志が、皆をチャレンジに向かわせたのでしょうね。

   ただ、こういうことを従業員に説いても、業績が厳しいときなどは、日々の生活もあるし、すぐ単純には、理解してくれません。そこに、納入会社のテストというイベントを持ってきて、そこで、プライドが出てくるというのは、非常に物語としてうまい展開だと思いました。それに、これは、実社会でも応用できるのではないかなと思い出しました。GoogleとP&Gは、お互いの会社の社員を何人か短期間ですが、交換してみたとか、何かの本で読みました。中学のとき、他校との試合のときは、すごくチームの団結が強くなりましたね。ちょうど、オリンピックやってますが、日本、意識しますものね。

内容紹介

第145回(平成23年度上半期) 直木賞受賞

「その特許がなければロケットは飛ばない――。大田区の町工場が取得した最先端特許をめぐる、中小企業vs大企業の熱い戦い!かつて研究者としてロケット開発に携わっていた佃航平は、打ち上げ失敗の責任を取って研究者の道を辞し、いまは親の跡を継いで従業員200人の小さな会社、佃製作所を経営していた。下請けいじめ、資金繰り難――。ご多分に洩れず中小企業の悲哀を味わいつつも、日々奮闘している佃のもとに、ある日一通の訴状が届く。相手は、容赦無い法廷戦略を駆使し、ライバル企業を叩き潰すことで知られるナカシマ工業だ。否応なく法廷闘争に巻き込まる佃製作所は、社会的信用を失い、会社存亡に危機に立たされる。そんな中、佃製作所が取得した特許技術が、日本を代表する大企業、帝国重工に大きな衝撃を与えていた――。会社は小さくても技術は負けない――。モノ作りに情熱を燃やし続ける男たちの矜恃と卑劣な企業戦略の息詰まるガチンコ勝負。さらに日本を代表する大企業との特許技術(知財)を巡る駆け引きの中で、佃が見出したものは――?夢と現実。社員と家族。かつてロケットエンジンに夢を馳せた佃の、そして男たちの意地とプライドを賭した戦いがここにある。」
39 books in 2012

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