パゴタの秘密(4) [C2 ブログ(書き)]
===シャー族のプーリの執務室===
極秘でミャンマー政府の密使がきていた。
「それで、その交換条件はなんだ。」
いつもの善良そうな顔とは、全く別人の狡猾そうな顔に変わっていたプーリは言った。密使は、パゴタの中のスカッドミサイルの撤去を要求してきたのだ。
「プーリ王とその側近の方の身の安全の保障および、100万ドル以上の現金などです。」
と密使が言った。
最近は、麻薬もアメリカの「撲滅運動」などで、需要が頭打ちになっており、もうからなくなってきていた。今までは、村人をうまく働かせるために、村作りに金を回しても、まだ、私腹を肥やすには、有り余っていたのが、最近は、全て村作りで「儲け」が、飛んでしまうという状況であったのである。
「条件の詳細をつめないといけないな。」
プーリは、ミャンマーの中東部のある村で、密約を結ぶことを提案した。また、その際、シャー族とビルマ族では、言葉が違うので、英語でやることにもした。
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