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エクサスケールの衝撃 ~技術的特異点「シンギュラリティ」の未来 [D2.日本史・世界史・近未来]

者の齊「2045年問題」とは2045年にはコンピューターの性能が人間の脳を超えるという予測です。それを技術的特異点「シンギュラリティ」と言います。本書は、その特異点がエクサ・スケール・コンピューティングによって、2030年に来るという話です。あとたった10年です。

者の齊藤元章さんが櫻井よしこさんの「言論テレビ」に出演していて(2016年9月2日)、この衝撃的なスパコンの進化の話をしていたので興味を持ち早速読むことにしたわけです。



 

エクサ・スケールというのは、10の18乗を表す単位「エクサ」(キロ、メガ、テラ、ペタの次)から由来していて、その名のとおり、1秒間に浮動小数点演算を1秒間に1エクサ回(1,000,000,000,000,000回)行う処理能力を備えたコンピュータをいい、著者が目下開発に勤しんでいる次世代のスパコンです。

 
現在、世界のトップをアメリカや中国と争っているスパコン「京」の処理能力は1秒間に1京回(10ペタ回)。エクサスケール・コンピューティングは実に「京」の100倍以上の性能で、「衣」「食」「住」「エネルギー」をはじめとする世界のあらゆる領域を変革するといわれています。
 
 
まず、「エネルギーがフリーになる」:年間電気エネルギー総需要は15兆円、これは、GDP520兆円の3%、国家予算90兆円の17%になる。
 
震災前は、天然ガス29%,原子力29%、石炭25%、水力9%、石油6%。高性能大容量蓄電池が開発され、それが電気自動車に搭載され、走行時に蓄電される。
 
また、太陽光パネルなどの発電効率もエクサコンピューターで大幅に改善される。
 
次に、「衣食住がフリーになる」:完全無人化の植物工場を建設、コメの12期作のような技術革新、生産効率を上げて、狭い土地でも、人口光を使用するので、立体的にいくらでも積み上げられる。
 
一家庭に一コンテナの植物工場を持てば、毎日必要とする野菜やコメや穀物を収穫することができる。
魚も「閉鎖循環式陸上養殖」により、陸地で養殖可能となる。
食肉に関しては、「無菌室的な閉鎖空間における畜産」の実現。
植物工場で繊維がフリーで生産されれば、無人化機械により衣類もタダで生産される。
日本の国土の宅地の割合は5%、農耕地は12%(水田・普通畑は10%)であるが、植物工場が普及すると今の農耕地は減ると予想され、宅地に転用され、地方の地価は下がる。
 
そして、「人類が不老を得る」:一個の細胞である受精卵は、その後に生じるすべての細胞が46回もの細胞分裂を繰り返し、2の46乗個、つまり約60兆個の細胞となってヒトをつくる。これをエクサコンピューターで解析すれば、老化をコントロールできるようになるかもしれない。
 
凄いですよね。こういう未来がすぐ来るわけですね。 
 
良かったら、こちらもどうぞ。Nasser ナセル|note 
 
59 books in 2016

下記、本書で気になったところのメモです。 

●1853年にペリーが来航し、開国を迫られ、その14年後の1867年に明治維新が起こり、国が近代化の方向に向かい、その38年後の1905年には、日露戦争でロシアを破り、それから36年後の1941年には、米国に次ぐ最強の海軍をつくりました。開国してから88年後である。そして、1945年に敗戦した後、23年後の1968年には、GNPが世界第二位になり復活しました。これが「日本の115年の近代史」です。

●レイ・カーツワイル氏「特異点は近いー人類が生命を超越するとき 

●「ペイ・フォワード」受けた善い行いを、他の人に良い行いで伝えていこう。 


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