世界で最も賞賛される人事 [人事3-人材育成・グローバル人材・評価]
日本の外資の会社の人事を紹介しています。注意して読まないと、本社のグローバル人事施策の事を言っているのか、日本での施策の紹介をしているのか混同するところがあります。概して、グローバルではうまくやれているが、日本は難しいという例が多いと感じました。
そうすると、本書の趣旨と矛盾した内容になってしまいます。例えば、いろんな施策をやって従業員意識調査は高いスコアをグローバルでは出したが、日本はまだまだという記述は、そのグローバル施策が日本には効果が薄い証拠になってしまいます。
そういう読み方をすると、この本はなかなか示唆に富んでいます。
●紀元後、最初の1000年では存在しなくて、2回目の1000年の間に起こったものの中で一番大きい影響力を持ったもの。それは「会社」というシステムである。
●従業員を大事にするという、耳に響きのいい日本企業の戦後文化は、その実、ただ従業員の入れ替えをなるべく少なくし、「暗黙知」に頼るだけの経営に陥る傾向をも示していた。暗黙知は、同じ事を続けるためには機能するが、変革は物事を言語化することなしには進まない。暗黙知に頼る人材マネジメントでは、変化には対応できない。
●戦後の日本企業は「人に優しい経営=人材と能力に何もしない経営」をしてきた。
●サバティカル制度
sabbatical leave
・研修休暇とも呼ばれる長期休暇で欧米では広く普及している休暇制度。
・一般には、ある一定期間勤務した従業員や高い成果等を上げた従業員を対象に、更なる専門性を極めてもらうため長期休暇を与え自己啓発、あるいは創造的な休養、リフレッシュを図ってもらう制度。企業として、従業員が大学院、あるいは研究機関等で専門性を磨くことも支援する休暇としても活用することで、従業員のキャルア創造の一端を担う仕組みである。
●OHI(Organization Health Index)とは、マイクロソフトの従業員意識調査=MS Poll(世論調査)の中から人と組織に関わる部分をフォーカスしたもので、毎年一回行われている。それが評価に反映。
●GEの従業員満足度は、グローバルで70%、日本では50%強が満足。
●J&Jジャパンの中途採用率は70%強。日本のキーポジションの後継者充足率は14%。実際は、1ポジションに3人の候補が必要なので、実質5%の充足率となる。
●アメックス・ジャパンの中途採用率は85%。
●P&Gジャパンは、従業員が4000人で外国人が270名(Expat100名+日本採用170名)(7%)、平均年齢31歳。女性比率58%、管理職比率31%。
内容(「BOOK」データベースより)
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