SSブログ

リーダーシップ3.0 [人事2-コンピテンシー・イノベーション]

リーダーシップ3.0――カリスマから支援者へ(祥伝社新書306)

リーダーシップ3.0――カリスマから支援者へ(祥伝社新書306)

  • 作者: 小杉 俊哉
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2013/02/02
  • メディア: 新書
この内容で820円は、相当お買い得だと思います。およそ、「リーダーシップ」に関わることが網羅されています。これを読んでから、一つ一つのテーマを掘り下げて学習を続けるといいでしょう。そういう意味では、リーダーシップ論のシラバスのような本です。
.
●英雄(カリスマ)待望論:「英雄のいない国は不幸だ」との言葉に対して、ガリレイはこう語った。「そうではない。英雄を必要とする国が不幸なのだ」
●部下に弱みを見せてはいけないと、本来の自分に仮面を被り、強がって見せる上司は非常に多い。これでは、部下との信頼関係を築くことはできない。
●ドラッカーのリーダーの定義:マネージャー=物事を正しく行う(Howが課題)リーダー=正しい事を行う(Whatが課題)。
●9.11(2001年)がリーダーシップに与えた影響:相手を力でねじ伏せるブッシュのやり方に世界は違和感を覚えたし、時代に合わなくなったと考え出した。
●80年代に開発されたコンピテンシーは、属人性を排除し、あるポジションを誰がやっても成果が上げられるような共通した行動特性であり、それがあれば、誰であっても同じ報酬が得られるといいうものである。これは、日本的人事評価の徹底分析から生まれた。
●リーダーシップとは、部下がいようがいまいが発揮できるもので、「自律」か「他律」かということである。環境のせいにするか自分をコントロールできるかの差。他律的な人はリーダーシップが取れない。
●サーバント・リーダー:「東方巡礼」Byヘルマン・ヘッセ→巡礼の団体の旅にある若者が召使いとして参加したら、皆、彼なくしては結束できなくなってしまった。実は、彼がリーダーであった。また、「アラジンの魔法のランプ」に出てくる魔人は「ご主人様、お呼びですか。何をお望みで」と尋ねるように主人に仕えた。本当に必要な時、助けを求めた時には必ず出てきて望みを叶えてくれる、という姿。これは、日本企業の昔の理想的な管理職像ではなかったか。今のようにプレーイング・マネージャーではなく、昔は管理職として、暇そうにしている上司ほど理想とされていた。普段は、頼りなげで、暇そうにしていても、いざという時は助けてくれ、責任も取ってくれる。昔は日本のどの企業にもいたタイプなのではないだろうか。
●セオリーU:過去からではなく出現する未来から学ぶ
●HCL Japanはインド人が半分。日本人は、英語の問題、キャリアを自分で切り開くSEがいないから。
●NHKスペシャル「変革の世紀 第2回 情報革命が組織を変える?」 2002年5月
●40代前半といわれる発達心理学の「中年の危機」いままでのやり方が通じなくなる時期。
●米企業では役員になってから、最も厳しい外部研修を受けることになる。CCL(Center for Creative Leadership)のLAP(Leadership At the Peak)でフィードバックを受ける。
●英国では、IOD(Institue Of Directors)という取締役の資格認定機関がある。上場企業の役員の過半数がこの資格を持っている。
●米国は70-80年代に、日本企業に米市場を席巻されたことに危機感を抱き、「経営者が技術を知らず、技術者が経営を知らないことが日本に勝てない理由」と結論づけ、全米の大学がMOTコースを設置し、活性化させた。
●日本人は意外にグローバルえリーダーシップを発揮できるかもしれない。なぜなら、日本人は宗教的偏見がない、傾聴力がある、私利私欲に走ることがなく、全体最適を優先することができる。明治以来、他国の文化を取り入れ、融合させたスピードが速かった。そして、根底には武士道というものを持っている。

内容紹介

企業や国家の運営が不振に陥ると、必ず起こるのが「カリスマ」リーダーを待ち望む声だ。確かにカリスマは危機を乗り越える強い力を持っている。しかし、本当に必要とされるリーダーは、時代によって変化する。

中央集権型のリーダーシップ1.0、変革型のリーダーシップ2.0を経て、現在必要なのは支援型のリーダーシップ3.0だ。本書では、この3.0型のリーダーの特徴や条件、そして実際にどのような企業で実践されているのかを見る。実は、永平寺が長らくこの3.0的運営をしてきたなど、日本はリーダーシップ3.0に向いている国なのである。新たなリーダーの可能性を、この一冊に探る。
.
64 books in 2014

スポンサードリンク


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

平成三十年(上)(下)ダンベル ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。