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もう終わってる会社 [D4.経営戦略]

もう終わっている会社 (ディスカヴァー・レボリューションズ)

もう終わっている会社 (ディスカヴァー・レボリューションズ)

  • 作者: 古我 知史
  • 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 発売日: 2012/12/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

 著者は、経営理論なんかを振りかざしても会社改革はできない。会社を変えるために重要なことは、フォーマルな会社組織の中で、個人がヨコ・ナナメのインフォーマルに繋がり合うことであり、つまり、会社を変えるのは一人ひとりの「個人」の力であると結論付けています。

 確かに、欧米から輸入した経営理論などは、きちんと腹落ちしないものがありますよね。特に適当な日本語がないので英語をそのままカタカナにしているものは要注意ですよね。日本語に置き換えられないということはそういう考え方が日本にもともと存在しないわけですから、それを納得させるだけの時間をかけず、そのままカタカナで通すと結局は十分理解されず、または、せず使ってしまう危険があります。

 よく向こう三年間の中期計画なんかがありますが、その場合、一年目は、今年からの延長、二年目も延長で現実的な予測の下の計画になり、三年目でやっと未来的な発想で二年目とは非連続的な夢が語られる三年間の中期計画をよく見かけます。当然、三年経っても、三年前に計画した中期計画は達成されないとジレンマに直面します。中期計画を立てる時は10年くらいの長期計画で大筋を作ってから、中期にブレイクダウンするアプローチが必要だと思います。

●2000年代初め、スペインで「クレヨンしんちゃん」大ヒット
●「イノベーションのジレンマ」によると、既存事業など守るものがないベンチャーなどからイノベーションは起こる。また、辺境からのほうが破壊的革新は起こしやすい。たとえば、明治維新の薩長連合。会社改革は本社スタッフではなく、外部からや社内でも辺境にいる人たちからのほうが起こしやすい。

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内容紹介

50社以上の起業や事業開発、投資育成の現場に直接参画してきたマッキンゼー出身のキャピタリストが、日本の会社とビジネスマンに満を持して説く、本気の会社改革のすすめ。ここ二十年を超えて日本国家と日本の優秀な会社と会社人たちが見失った「ホンモノの三種の神器」を、本気で取り戻して会社改革をしようという挑戦でもあります。

ここで言う「ニセモノの三種の神器」とは、「選択と集中の戦略」、「中期経営計画の信奉」、「顧客第一主義」。この二十年以上、経営戦略の基本中の基本とされてきた三つの柱です。えっ? それってどういうこと?本書では、それら「ニセモノの三種の神器」のニセモノたるゆえんを暴き、ホンモノへの道を示します。
著者の言う「もう終わっている会社」とは次のような会社だ。
1、コア事業にすべての経営資源を投下している。
2、中期経営計画をしっかりつくる。
3、「お客様の声を聞け!」と必死になる。
4、新規事業などを大まじめに検討する。
5、あいまいさを許さない内部統制とコンプライナンスに一生懸命になる。

ただ、本書は、著者がプロローグで言っているように、経営陣や経営コンサルタントたちだけのための本ではありません。むしろ、そうではない人たちのためのものです。なぜなら、会社を変えるのはやはり一人ひとりの「個人」だからです。

著者曰く、「その個人がフォーマルな(つまりカチッとできあがった)会社の枠組みを(気持ちの上で)ぶっ壊して、ナナメヨコにつながるインフォーマルな(つまり原始的な好き嫌いのお付き合いの)組織(のような集まり)で、根こそぎ会社を変えていくのである」。
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