ロスジェネの逆襲 [D2.日本史・世界史・近未来]
テレビドラマ「あまちゃん」「半沢直樹」が、9月末で終わり放心状態になってしまったので、未練がましく、半沢直樹シリーズの続編でも読もうと本屋に行きましたが、皆、考える事は同じなようで、注文殺到で売り切れだそうです。
しかし、世の中便利になって、Amazonの電子書籍がDLできます。Kindleもっていなくてもスマホで読めるんですよね。早速DLして、一気に読みました。
前作2作は、バブル世代中心でしたが、今回はタイトル通り、「就職氷河期世代」、別名ロストジェネレーション(ロスジェネ)世代が登場します。
彼の作品には、一貫して、世代によって、社会環境が違う状況による理不尽さをテーマにしています。
ある人に言わせると、「そんなに会社が理不尽でいやなやつばっかりだったら、やめればいいのに、半沢くらいだったら、他にいくらでもいい就職口があるはずだ。」と言います。現実だったらそうでしょうね。あそこまでひどいと。
そんな記事がありました。「半沢直樹はなぜ理不尽な銀行を飛び出さないのか?欧米人が首を傾げる日本人の帰属意識と仕事観の背景」。「半沢直樹と終身雇用」という話です。
こんな記事もあります。「恋愛至上主義にトドメを刺した!?誰も語っていない「半沢直樹」ヒットの秘密 」。「半沢直樹とCSR」という話です。
しかし、作者がいいたいのは、会社に入って何をやりたかったか思い出せということなんでしょうね。半沢直樹は、「銀行マンとして」とさかんにいいます。そして、それをやり通すために、環境云々とか人のせいにするなと。
一方、「あまちゃん」はと言うと、主人公は、何も夢がなかったにも関わらず、成り行きでアイドルになったりと環境が激変します。そして、それをだんだん好きになり一生懸命になりますが、大切なことは、周りが皆、感化され、本来自分のやりたかった事を再発見して、それに向かって頑張りだすという事です。
私は、二つのドラマには、共通点があるような気がします。「お前は何がやりたかったんだ、思い出せ。あまちゃんも半沢直樹もがんばっているぞ!」という事なのでしょうね。
内容紹介
人事が怖くてサラリーマンが務まるか! ドラマ化も果たした「半沢直樹」シリーズ第3弾となる『ロスジェネの逆襲』は、バブル世代の主人公が飛ばされた証券子会社が舞台。親会社から受けた嫌がらせや人事での圧力は、知恵と勇気で倍返し。ロスジェネ世代の部下とともに、周囲をあっと言わせる秘策に出る。直木賞作家による、企業を舞台にしたエンタテインメント小説の傑作!
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