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イノベーションのDNA - The Innovator's DNA [人事2-コンピテンシー・イノベーション]

イノベーションのDNA 破壊的イノベータの5つのスキル (Harvard Business School Press)

イノベーションのDNA 破壊的イノベータの5つのスキル (Harvard Business School Press)

  • 作者: クレイトン・クリステンセン
  • 出版社/メーカー: 翔泳社
  • 発売日: 2012/01/18
  • メディア: 単行本

  これは、素直にいい本です。どうやってinnovationを起こさせるのか、非凡な人だけの特権のようにいわれているこのスキルを科学的(経験学的)に分析し、普遍性を持たせるという論旨です。だれでもSteave Jobsになれるということですかね。

 破壊的イノベーターの5つのスキルとして、①関連づける力②質問力③観察力④ネットワーク力⑤実験力をあげています。

 ①の関連づける力のところでは、ルネサンス期のメディチ家が、彫刻家から科学者、詩人、哲学者、画家、建築家まで、幅広い分野の人材をフィレンツェに呼び集めたことで生じた創造的な爆発をメディチ現象という。

 ●ほとんどの経営幹部が実行力は優れているのに、発見力では平均をわずかに上回る程度なのはなぜか?最高経営層から重要な発見力が失われてしまう。

 ●質問の大切さ;最初は「現状把握」の質問、次に「可能性探求」の質問。Q/A ratio Question>Answer.

 ●映画で英語ができるようになったブラジル人をみて、Movie Mouthは映画をスローモーションさせるプロダクトを開発する。英語を学ぶためには通例の商品ではなく、映画の方が効果的(美しい英語を話す)という事を発見。俳優のセリフ回しは早過ぎるため、学習には向かなかった。スピードを落とすソリューションが商品に。→アノマリー(異常)を発見し、それを説明できるようになると、Innovationが起こる。

 ●Networkingがアイデアを生み出す。朝食ネットワーキング。

 ●海外経験が多いほど、新規事業を起こす可能性が、そうでない人に比べて35%高い。

 ●問題解決の手法が成果をあげれば、また問題が起きたときに同じ手法がもちいられる。やがてそれが組織文化となる。

 ●業務面のイノベーションの欠如は技術イノベーションを阻害しかねない。イノベーションは、全員の仕事だ。R&Dだけの仕事ではない。→そのためには、社員が安心して現状に挑戦できる場を作る必要がある。「心理的安全」

 ●2008年にGoogleとP&Gは、人事部とマーケティング部の約20名が数週間会社を入れ替わって、相手企業の研修プログラムに参加したり、ミーティングで事業計画を練ったりした。

 ●Improvement start from "I".

http://innovatorsdna.com/

内容(「BOOK」データベースより)

破壊的イノベータは、そして彼らが興した会社は、ほかの起業家や企業とどこが違うのだろう?本書は、破壊的イノベータについてより豊かな理解を得ようとする、8年にもおよぶ研究をもとにしている。画期的な製品・サービスを開発した100名近くの人々と、革新的なビジネスアイデアを事業化し、市場のルールを書き替えた企業の創設者やCEO―イーベイのピエール・オミダイア、アマゾン・ドットコムのジェフ・ベゾス、リサーチ・イン・モーションのマイク・ラザリディス、セールスフォース・ドットコムのマーク・ベニオフといった、そうそうたる面々―にインタビューを行った。さらに、75カ国以上の500名を超えるイノベーターと、5,000人を超える企業幹部のデータを分析して、「イノベータDNA」と呼ぶ5つのスキルを導き出した。第一部では、5つのスキルの具体的な説明と、それぞれのスキルを組み合わせて個人がイノベーションに取り組む方法について解説する。第二部では、そのフレームワークを組織やチームに適用する方法について説明する。

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