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日本企業のグローバル人事戦略 Global HR strategy for Japanese firms [人事3-人材育成・グローバル人材・評価]

日本企業のグローバル人事戦略

日本企業のグローバル人事戦略

  • 作者: 山西 均
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2012/01/25
  • メディア: 単行本
   真のGlobal企業になるときの雇用体系の標準化が必要になります。日本企業は、終身雇用ですが、他国は、そうではありません。その雇用体系で給与も設定されるので、標準化するということにすると、日本本社側での変更が必要になります。しかし、日本では、雇用側の一方的な解雇は法律で禁止されているので、雇用体系を変えるのは容易ではありません。筆者は、日本で納得できる雇用体系を構築すべきだと提言しています。現行のシステムに追加するという形で、従業員が選択できるようにしたらどうかということです。以前、流通業などで流行った、転勤なしの地方勤務と転勤ありの全国勤務というような雇用体系の導入ということですかね。Riskをとる社員には、それだけのGlobal報酬を与えるというものです。
  しかし、これも現実には、相当challengingになると思います。終身雇用の最大のメリットは、従業員が長期視点で物を考え、会社へのLoyalityを高く保てることです。このいい点を継続しつつ、流動的な雇用体系へともっていくのが、日本企業が真のGlobal企業へ変身できるKey Pointではないかなと思います。
  現実的な施策としては、GlobalでのHigh Potential Talentの育成、昇進、Rotation制度ではないかなと思います。若い世代から、こういう社員を採用、選抜して育てて幹部にするということです。そして、筆者も述べているように、会社でのKey Positionによって、給与をその国でのGlobal相場(日本相場ではなく)にあわせるというものです。
  これも直近の日本本社の高齢化による会社でのmanagerが多い上が重たい状況の解消にはなりません。本社が軽い人員構成になるのは、バブル世代が定年になるまで後20年もかかります。現在の日本でやっているのは、早期退職制度くらいなものです。私は、これに加えて、人事評価をもっとわかりやすく、同じ役職の人たちの中で自分がどのくらいの位置にいるのか示してあげることも重要ではなかろうかと思います。それによって、自分の今後のキャリアを真剣に考える機会をつくれるし、会社が積極的に転職を斡旋することも制度的に必要だと思います。
10 books in 2012

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