マーケティング・アンビション思考 [D5.マーケティング]
- 作者: 竹内 弘高
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2008/11/10
- メディア: 新書
従来、市場に目を向けて顧客志向であれという主張は、マーケティングの出発点として繰り返し述べられてきた。そこで、従来のマーケティングでは、消費者調査を実施し、正しくニーズを把握しようと試み、その結果を商品開発へとフィードバックすることが重要だと指摘された。しかし、それが少なくとももはや正しい方法論とは言い難いとする大きな理由が、商品のコモディティ化にある。つまり、市場全体のコモディティ化が進む時代には、完成度の高い商品が市場に溢れ、消費者の欲求はすでに満たされているからだ。それゆえ、消費者が心に描く革新的なアイデアはもちろん、ニーズ自体が希薄になってきている。とすれば、消費者に尋ねることで、イノベーションのネタを探すということは、極めて困難になってきていると思われる。むしろ、他社の追随を繰り返すことになりかねない。ただし、ワン・ツー・ワン・マーケティングの考え方においては、個人としての消費者が何を望むかが重要であるため、この顧客志向は貫かれる。ここでは、顧客は個客となり、顧客志向は、個客志向へと進化しているわけである。
Traditional Marketing → Relationship marketing
顧客の獲得→顧客の維持
市場シェア→顧客シェア
ビジネス対象といての顧客→資産としての顧客
価格と品質の保証→感動と信頼の創造
短期の利潤追求→長期の関係構築
内容紹介
390社への調査結果を基に、6名の学者がこれからの時代のマーケティングのあるべき姿を、「アンビション」「顧客満足」「スピード経営」といったキーワードとともに解説する。
今年78冊目
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