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ONE MISSION [人事1 組織改革]

ワンミッション 米軍発、世界最先端の組織活性化メソッド

ワンミッション 米軍発、世界最先端の組織活性化メソッド

  • 作者: クリス・ファッセル、C.W.グッドイヤー
  • 出版社/メーカー: 日経BP社
  • 発売日: 2018/07/12
  • メディア: 単行本
大きな組織は、コンセンサスを取るのに時間がかかり、スピードがどうしても遅くなりがちです。軍隊がスピードが遅いと致命的です。そこで、海兵隊がそのジレンマをどのように克服しているかを参考に組織論を語っているのは、非常に新鮮でした。
その中で、各組織のインフルエンサーが非常に大事で、彼らが、Boundary Spannerになるべきだということです。
●アルカイダはタコのような分散型の軟体動物だった。
●「なぜ戦略実行はうまくいかないのかーどうすべきか」HBR
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●特殊部隊には、内部を点線でつないで連携させる「組織文化の体現者」が存在する。重要なのは、各チームで影響力を持つ者を見つけ、彼らにチーム間の境界を超える力を持たせて、組織のメンバー全員が結束を強められる環境をつくりだすことである。これがインフルエンサー。
●インフルエンサーを境界連結者バウンダリー・スパナーに育てる。Boundary Spanner

内内容紹介

組織はなぜ、力を発揮できないのか?

 本書の最大のテーマは「スタートアップ企業のようなスピードと敏捷さで、大きな組織を動かすにはどうすればいいのか?」。その具体的な方法を、本書は実例をもとに解説する。現在、ほとんどの組織は、専門性や職務で区分された縦割り型の「官僚制モデル」を採用している。各部署はスピード感をもって動いても、組織全体で見ると、決断や行動に時間がかかり、部署間の連携も悪く、パフォーマンスが出ないケースが非常に多い。複雑性と不確実性が増す現代において、「官僚制モデル」は不適合を起こしている。たとえば「官僚制モデル」の指揮命令系統は、伝言ゲームのように部署や部門をへるごとにメッセージがゆがめられ、不信感が増幅してしまう。その結果、情報の鮮度が落ちる前にスピード感をもって組織全体で生かすことができない。
 本書では、従来の「官僚制組織モデル」に「ネットワーク型組織」を重ね合わせた「ハイブリッド・モデル」をそのソリューションとして提唱する。各部門や部署にいるインフルエンサーをバーチャルとリアルの両方で結びつけたネットワークを、既存のヒエラルキー型組織と併存させる方法だ。
 組織内の各部門は、その部門の理屈や慣習(「各部門のストーリー」)で動く。全社に目標があったとしても、「各部門のストーリー」を通して独自に翻訳して理解するため、全体として足並みがそろわない。その状況を変えるために、まずは組織全体が従うべき「連携のストーリー」をつくり、組織に浸透させる。これが「ハイブリッド・モデル」導入の基盤となる。そのうえで、各部門と各階層のインフルエンサーが定期的に参加するバーチャルな会議の開催、職権の範囲を明確にした権限委譲、外部の協力組織へのリエゾン派遣など、
「ハイブリッド・モデル」を存分に機能させるための仕組みや環境をつくっていく。
 著者は、ネイビーシールズ(米海軍特殊部隊)出身。イラクのアルカイダ(AQI)討伐のために編成された特任部隊に従軍した。当初、最新兵器を備えた「官僚制モデル」の連合国軍は、装備の貧弱な「ネットワーク型」のAQIに苦戦した。AQIは神出鬼没で変化のスピードが速く、組織は常に形を変え、一部を叩いてもすぐに再生した。特任部隊は「ネットワーク型」の強みを徹底分析して、従来の「官僚制モデル」も生かした「ハイブリッド型」へと組織を進化させ、AQIを打ち負かした。退役後、特任部隊を率いたマクリスタル将軍とともに、戦地での経験をもとに企業の組織変革を手がけ、「官僚制モデル」から「ハイブリッド型」への移行により組織活性化と高パフォーマンス化に成功している。そのエッセンスを体系化したのが本書だ。


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