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World Marketing Summit 2014 [D5.マーケティング]

2014年9月24日 World Marketing Summit  (1).jpg

 フィリップ・コトラーが登壇すると聞いて、会社の研修の一環として、「World Marketing Summit」に皆で行ってきました。フィリップ・コトラーは、マーケティングをやっている人なら誰でも知っているマーケティングの世界的権威です。

 世界中からマーケティング関係の学者や企業のCEO,CMOが登場し、二日間に渡って、「マーケティングとイノベーション」等のテーマについて議論するものです。次期サントリー社長の新浪さんも登壇されました。

 久々にマーケティングにどっぷり使った二日間でしたね。私は、コトラー教授の「Marketing4.0」という新理論に刺激を受けました。彼の説明はこうです。

 Marketing1.0    Appealing to the customer’s mind
  Marketing2.0             “               heart
  Marketing3.0             “               spirit
  Marketing4.0             “               self-actualization

 というふうに、マーケティングも進化しており、今後は、マーケティング4.0の時代になるということです。(Marketing3.0までの説明はこちら)。

 これって、人事関係の人は、ピーンときませんか?  そうです。自己実現(Self-actualization)と言えば、マズローの五段階欲求説ですよね。コトラー教授は、まさに、この欲求説を使って4.0を説明していました。
 要は、以前は顧客へ便利さを提供する事をアピールしてマーケティングしていたけど、今は、顧客の自己実現にアピールするマーケティングが顧客の琴線に触れるということです。

 たとえば、GoProは、まさにここをアピールしているように感じます。

  そして、コトラー教授は、日本のマーケターに厳しいコメントをします。1980年代の日本のマーケティングは強かったけど、

 Japanese Marketing is not as strong as Japanese Engineering and Production.
 (日本のマーケティングは、日本の技術力や生産技術ほどは強くない)

 ということだそうです。

 30年以上もマーケティングを専門にやってきた者としては、耳が痛い話です。確かに、私が入社した頃の1980年代は、マーケティングは世界の最先端を走っていた記憶があります。今は、Digital Marketing, Neuro Marketing, Big Data, CSR Marketing 等の最先端の分野で、日本はトップではなくなってきています。

 我々は、どうしたのでしょうか。ちょっと調子に乗っていたような気がします。いつの間にか「学び」を忘れてしまったのでしょう。こういうフォーラム等にも参加しなくなってきたのかもしれません。

  サミットの最後のセッションで、Marketing4.0は、日本人が一番得意とするやり方ではないだろうかという議論がありました。まだまだ挽回はできると思います。
 
 そして、「学びを忘れてしまっているかも」はどの専門分野でも言えることかもしれません。


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