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炭水化物が人類を滅ぼす [A5.健康メンテナンス]

炭水化物が人類を滅ぼす 糖質制限からみた生命の科学 (光文社新書)

炭水化物が人類を滅ぼす 糖質制限からみた生命の科学 (光文社新書)

  • 作者: 夏井 睦
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2013/10/17
  • メディア: 新書

  63.5kgと、私的には危機的な体重になってしまったので、禁酒を始めたのですが(禁煙も)、一向に体重が減りません。そうです、アルコールを止めた分、子供のようにお菓子を食べているのです。子供ですと親に叱られるのである程度しか食べれませんが、叱かる人がいないオジサンは無尽蔵に食べれてしまいます。なので、体重が減らないわけです。

  という時に、この本を読みました。炭水化物(糖質)さえ、制限すれば(一日の糖質量を130g以下。日本人の食事摂取基準で必要量としている260gの約半分、一食20gという厳しい基準もある)、他はガッツリ食べても大丈夫というダイエット方法です。「ウソと思うならやってみな」と言う感じで書かれているので、やってみました。まだ始めて3日目なので、何も変化はありませんが、身体がどう変わるか楽しみですね。

  同僚に同じようにこの本読んで、既に一か月ダイエットをやっているやつがいますが、彼によるともう3kg痩せた上に、炭水化物を摂りたいという欲求もなくなってしまったそうです。

  私は、子供の頃から、「大人になったらうどん屋さんになりたい」と言っていたくらい、麺好きなんですね。ほぼ毎日、お昼はラーメンという生活を半世紀くらいやっていました。ご飯への執着はそれほどないですが、おにぎりは好きです。甘いものは、子供の頃からあまり好きではありませんでしたが、歳をとってくると少しずつ量が増えていったような気がします。これが私の炭水化物(糖質)摂取歴です。

  禁酒禁煙後は、突然甘党になって一か月が過ぎての糖質カットです。まだ甘いものが食べたいですね。我慢していますが。これが、ニコチンやアルコールと同じように、「別に摂らなくてもいいよ」というレベルになるのでしょうかね。

  1か月半前まで、私の血液には、ニコチン、アルコール、糖が常に一定量存在していたことになります。

  まず、アルコールがなくなります。まあ、これは夜だけでしたが、毎晩の事でした。その習慣がなくなると別に禁断症状は出ません。たまにビール一缶でも飲むと結構酔うのが自覚でき、寝つきが悪くなります。アルコールに過敏になります。宴会で、皆が飲んでても別に飲みたくもなりませんし、会話も弾み楽しく過ごせます。今まで、全く関心なかった酒の肴が非常に気になり、ちゃんと食べるようになりました。ただ、夜に何か飲まないと口さみしいというのはあります。結局糖分の入っていない飲み物というとノンアルコール・ビールくらいに落ち着きますね。後は、お茶ですか。禁酒の利点は、お通じがよくなる。睡眠が改善される。宴会後、帰宅しても普通にいろんなことができ時間が有効に使える。酒代が浮くということです。

  ニコチンは、当然最初の2,3日は禁断症状が出ます。しかし、飴なめたり、ガムを噛んだりしてその期間を切り抜けば、第一段階クリアという感じでしょうか。その後は、断続的に軽度ですが喫いたくなります。この時に酒を飲んでいると多分「もらい煙草」をやって挫折するでしょう。なので、禁酒と禁煙一緒にやるのは有効です。お酒はちょっと飲んでもまた止めるのを続けれますが、煙草はちょっとの一本で元に戻る事になりますから。長時間のフライトの後の一服などニコチンが血液に入る感覚がありますよね。クラッときますから。ずっと吸っていると、いつも一定量のニコチンが血液にはいっていることになります。禁煙すると、その血液に何か入っている感覚を糖分で補いたくなり、甘いものを食べだし、禁煙して太るという現象が起こるのでしょう。しかし、禁煙と禁炭水化物すると、本当は煙草が喫いたいと思う時に、「甘いものが食べたい」という感覚に代わってきて、煙草の事を忘れられますね。「毒を持って毒を制す」みたいな感じです。禁煙の利点は、臭いがなくなる。咳き込みがなくなる。喫煙所で煙草喫う時間が節約できる。煙草代が浮くです。

  血中の糖分が少なくなるとどういう感じが起こるのでしょうかね。まあ、甘さには敏感にはなるでしょう。

  コーヒーのカフェインはやめたほうがいいのでしょうか、、、。

【目次】

I やってみてわかった糖質制限の威力

II 糖質制限の基礎知識

III 糖質制限にかかわるさまざまな問題

IV 糖質セイゲニスト、かく語りき

V 糖質制限すると見えてくるもの

(1) 糖質は栄養素なのか? (2) こんなにおかしな糖尿病治療 (3) 穀物生産と、家畜と、糖質問題 (4) 食事と糖質、労働と糖質の関係

VI 浮かび上がる「食物のカロリー数」をめぐる諸問題

(1) 世にもあやしい「カロリー」という概念 (2) 哺乳類はどのようにエネルギーを得ているのか (3) 低栄養状態で生きる動物のナゾ (4) 「母乳と細菌」の鉄壁の関係
(5) 哺乳類はなぜ、哺乳をはじめたのか (6) 皮膚腺がつないだ命の連鎖

VII ブドウ糖から見えてくる生命体の進化と諸相

(1) ブドウ糖――じつは効率の悪い栄養 (2) エネルギー源の変化は地球の進化とともに

VIII 糖質から見た農耕の起源

(1) 穀物とは何か (2) 定住生活という大きなハードル (3) 肉食・雑食から穀物中心の食へ (4) 穀物栽培への強烈なインセンティブ (5) 穀物に支配された人間たち

3月25日

あれから一週間、まだ、体重はあまり変わらないようです。麺類があんなに好きだったのに、全然食べなくて平気ですね。ご飯もなしでOKです。砂糖なしのコーヒーは味気ないです。甘いお菓子が食べたくなるのと、「パン」が無性に食べたくなります。週末三連休は、お昼は、砂糖の入ったコーヒーとトーストとホットドックを食べてしましましたが、非常に美味しかったです。禁煙もしているので、禁酒と禁炭水化物は、あまりStrictにやらず、ゆるくすることにします。しかし、この二三日やたら眠いのは、糖質制限に関係あるのでしょうか。

4月2日

体重計が故障しているようで、体重がちゃんと減っているのかよくわからないですね。増えてはいなく、少し(0.5kgくらい)は減っているようですが。

しかし、会社でこの話したら、糖質ダイエットって以前から有名で、やっている人は結構いるのですね。私が遅れていたのがよくわかりました。そして、これに否定的な話もよく聞きます。たとえば、脳に糖が回らず、頭がぼーっとする。タンパク質を糖に変えようとするので、筋肉をつくるタンパク質が減り、筋肉低下につながるなどです。まあ、何でもあまりストイックにやるとよくないのでしょう、なんちゃってくらいがちょうどよさそうです。今は、朝はパンを食べています。昼、夜食はまだ主食抜きにしています。それでも甘いものが欲しい時が困りますね。低糖質のチョコとかがあるようなので、それを試そうと思っています。

4月4日

ジムで体重計にのったら61.8kgです。1.7kg減ということになります。2週間ちょっとですから、これはダイエット効果が速いといえますね。まあ、ジム行ったり、ランも増やしているので、当然と言えば当然ですが。しかし、先日、電車でスマホ見てたら、そのまま寝てしまいました。こういう事は以前はなかったので、糖質制限による副作用ですかね。脳に糖分が足りてないと。

29 books in 2014

ブック紹介           『炭水化物が人類を滅ぼす』           ‐糖質制限からみた生命の科学           夏井 睦 著           光文社(光文社新書)           2013/10 339p 924  1.やってみてわかった糖質制限の威力 2.糖質制限の基礎知識 3.糖質制限にかかわるさまざまな問題 4.糖質セイゲニスト、かく語りき 5.糖質制限すると見えてくるもの 6.浮かび上がる「食物のカロリー数」をめぐる諸問題 7.ブドウ糖から見えてくる生命体の進化と諸相 8.糖質から見た農耕の起源 【要旨】現代社会で、男女、年代問わず多くの人を悩ませる問題の一つに「肥満」がある。肥満の解決、すなわち“ダイエット”は、美容だけでなく、さまざまな疾病の予防にもつながる。そのため、これまでに百花繚乱のごとくダイエット法が発見・発明され支持を集めてきたが、「糖質制限」もその一つである。本書では、著者自身も体験して効果を確かめた「炭水化物と砂糖類を摂取しない」というシンプルなダイエット法を紹介。さらにそれにとどまらず、日本ならびにヨーロッパの農耕を中心とした文明史を振り返り、「糖質を摂ること」と人類の関わり方について広く論じている。著者は練馬光が丘病院「傷の治療センター」長を務める医師。傷治療における湿潤療法の創始者としても知られる。  ------------------------------------------------------------ ●糖質は必須栄養素ではなく、トラブルを起こすだけの存在  誰でも簡単に、短期間で努力なしに、ほぼ確実に痩せられる。その痩身法とは、「糖質制限」である。糖質(=炭水化物と砂糖類)を食べない、というシンプル極まりない方法だ。 私自身が、糖質制限の効果のなによりの証拠である。2011年の暮れから翌年5月にかけて、半年ほどで11キロも痩せたのだ。しかもこのころ、高血圧がいつの間にか治っていた。また、糖質制限をするようになって、朝の目覚めが非常に爽やかなのだ。二日酔いしなくなったからだ。さらにもう一つ、自然に治ってしまったのが、イビキと睡眠時無呼吸症候群だ。  糖質とは、「血糖値を上げる栄養素(食品)」である。高血糖は、糖尿病だけでなく、さまざまな健康被害の原因となる。血糖をもっとも効率的に上げるものが、ブドウ糖(グルコース)だ。だから、糖質制限においてはブドウ糖そのものが含まれる食品はなるべく避けるべきだし、体内でグルコースに変わるデンプンも控える必要がある。血糖値と関係のない食品(タンパク質、脂肪)は摂取を制限する必要はないし、摂取カロリー数を計算する必要もない。  糖質制限をしてみるとわかるが、糖質を摂取しなくても人間は普通に生活できる。人間にとって糖質とは必須栄養素ではなく、かえって摂取することによりさまざまなトラブルを起こしているだけの存在だ。  ●穀物の生産拡大が塩害や水不足をもたらす  私たちが日々食べている食品の多くは次のように糖質そのものである。「米」「コムギ」「トウモロコシ」「イモ類」「サトウキビ・甜菜(砂糖)」。さらに、どの家畜も穀物をエサに飼育され、その肉や牛乳が、私たちの口に入っている。まさに人類の食を支えているのは穀物であり、糖質なのである。  現生人類の人口増加を支えてきたのが、驚異的に高い生産性をほこる植物である「穀物」の栽培である。 1960年代に始まる「緑の革命」の中核をなすのが、窒素肥料の開発と、灌漑技術の進歩とされている。窒素肥料が合成されたことから、植物の生長に必要な窒素を空気から作ることができるようになり、以前の何倍もの穀物が収穫できるようになったわけだ。 しかし、緑の革命開始からわずか40年ほどで異変が起き始めた。過剰投与した窒素肥料が湖沼や海に流れ出し、富栄養化を起こした。この結果、世界各地の海岸を、くりかえし赤潮が襲い、沿岸漁業に深刻な打撃を与えるようになった。さらに、肥料中の窒素は地下に浸透して硝酸に変化し、それが世界各地で深刻な地下水汚染をもたらしている。  灌漑農法も、やがて塩害をもたらすことになった。同じ耕地に水を撒くことで、水が次第に地中に浸透し、そこで地中奥深くに眠っていた塩と出会って塩水となった。やがて塩水は地表に顔を出し、水分が乾燥して塩が残ることになる。耕地を増やそうと、乾燥した地域に大量の水を撒けば撒くほど、塩が上がってくるのである。 さらに、地下水の枯渇も深刻だ。地下水を汲み上げて灌漑農業を行なっているすべての地域で、地下水位の低下が起きている。そして同時に、慢性的な水不足に苦しめられる人々が増え始めた。現在では7億人を超える人が、水不足のために生命の危機に瀕している。  1万数千年間にわたって人類の胃袋を満たし続けてきた穀物は、これ以上増産できそうにないし、それどころか、穀物の生産量は今後、減少していく可能性が極めて高い。世界の人口は2050年に96億人に達すると予想されているが、それに穀物不足が加わるのである。それはつまり、「穀物(=糖質)を食べつつ、穀物で育てた牛や豚を食べる」という、穀物生産を大前提とした食料生産・消費システムそのものが、いつか必ず破綻するということに他ならない。穀物に依存しまくって発展してきた1万数千年の人類文明自体が危ういのである。  穀物で腹を満たすことができなくなれば、いやでも非穀物食に切り替えるしか選択肢はない。まず、農業は大豆などのマメ科の植物中心に転換するしかないだろう。大豆だけではちょっと、という場合、これを補うのは蠅の幼虫が最右翼ではないかと思う。無菌的に培養した蠅に卵を産んでもらい、孵化した幼虫(=蛆)を工場のタンクで育て、終齢幼虫になったころに「収穫」し、プロテイン粉末に加工するのだ。  ●人類は糖質によって“働かされていた”  おそらく動物にとって、食とは「楽しみ」とは無縁のものではないかと思う。人類もおそらく、本来はそうだったはずだ。 人間にとって、食が「楽しみ」になった契機はおそらく、コムギや米といった、デンプンを大量に含んで味もよい穀物が大量に栽培されてふんだんに手に入るようになったこと、カリブ海でのサトウキビの大規模プランテーションにより、安価な砂糖が庶民でも入手できるようになったことだろう。食事を「喜び」に変えたのは、穀物と砂糖なのである。  食事が快楽になると、食欲には歯止めがかからなくなる。だから往々にして人は、必要以上の量を食べようとする。糖質過剰摂取による肥満の根本的な原因は、おそらくこれだろう。  我が国では、鎌倉時代までは武士も農民も、朝食と夕食の2食が普通だった。日本の庶民が3食とるようになったのは、江戸時代の明暦の大火がきっかけだったらしい。幕府は、江戸を復興するために、全国から大工や職人を集め働かせた。しかし、一日中働くためには、朝食と夕食のみでは体力が持たず、1日3食の習慣が広まったといわれている。 江戸に集められた大工や職人の側から見ると、米の飯を食べる喜びに浸るためには、長時間の労働をせざるをえず、しかも米の飯を食べて得られる満腹感は長続きしない。これは「米の飯の奴隷」ではないだろうか。  19世紀のヨーロッパでは、砂糖が労働者を働かせる魔法の妙薬だった。砂糖は、短い休憩時間で疲労を回復させる。このため、産業革命期の工場主たちは、休憩時間になると、労働者に砂糖入り紅茶を提供するようになった。労働者たちは、もっと働いて賃金を得、そしてもっと多くの砂糖を購入し、心ゆくまで味わいたいと考えた。 19世紀のヨーロッパでは、砂糖を渇望して労働者が働き、日本では、米を食べるために職人たちが働いたのだ。  穀物栽培に必要な労働も増えていった。穀物を収穫するために朝から晩まで働き、働き続けるためには穀物を食べて腹を満たさなければならなくなった。この状態は、人間が穀物を支配しているのだろうか、それとも穀物が人間を支配しているというべきなのだろうか。  私たちは、穀物のおかげで豊かで健康的に暮らしていると信じてきた。だからこそ、多くの民族や文化では、穀物を神の座にまつりあげた。しかし、その神は偽りの神だった。穀物という神は、現代社会に、肥満と糖尿病、睡眠障害と抑うつ、アルツハイマー病、歯周病、さまざまな皮膚疾患などをもたらした。人類が神だと思って招き入れたのは、じつは悪魔だったのである。  私たちは21世紀になってようやく、穀物なし、糖質なしの食生活が、人類本来のものであることに気づいたのだ。私たちはそろそろ、穀物という老俳優が「神」という配役名を捨てて、「美味だが摂取しなくていい食材の一つ」という本来の配役名に戻り、舞台から静かに消えていくのを、感謝の念を持って拍手で見送るべき時期に来ている。老いたる神々に支配された時代に終わりを告げ、理性と論理で未来を拓く時代に足を踏み入れるのは今しかない。 コメント: ウナギの研究の第一人者である塚本勝巳・日本大学教授は、「ハレの日のごちそうとしてウナギを食べる」ことを提唱している。稀少種であるウナギを乱獲から保護するためだという。本書のテーマである「糖質」=「穀物・砂糖」についても、この考え方を応用できないだろうか。コメなどの穀物が美味であり、伝統的に日本人の舌に馴染んでいるのであれば、毎日の主食ではなく、何かの記念日などの「ごちそう」と捉える。穀物をまったく摂らないのではなく、その役割をシフトさせることで、これまでの食文化を守りつつ、諸問題を解決できるのではないか。 ※文中の小見出しは書籍からの引用ではなく、情報工場が独自に作成して おります。 Copyright:株式会社情報工場

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