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スピード経営 [人事1 組織改革]

  スピードに関してはいえば、「上司がディシジョンしないから」とかよく耳にしますし、事実でもあります。課題への最適な方法の確立が100%でなくても、たとえば半分くらいでもディシジョンしないと先に進まないとも言われていますし、シニア・マネジメントはスピードを速めるためにリスクをとらないといけないとかも言われています。

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  しかし、一般社員の中でもスピードを上げないといけないと思います。会社で、「スピードが遅い」問題ですが、図のように、社員に三パターンの人がいると思います。どんな環境でもスピードが速い「A社員」、どんな環境でも遅い「C社員」そして、マジョリティである「B社員」は、自分自身で遂行できる仕事の場合や、自分の部署で遂行できる場合は、スピーディにできるが、他部門から協力が必要だったり、他部門の承認とかが必要になると途端スピードが遅くなる人達です。会社のスピードは、少数のA社員で保たれています。「ピーターの法則」でまだ無能レベルまでなっていない社員たちのことですね。C社員は論外ですが、このマジョリティのB社員が問題です。

 B社員は、本当は、「スピードが遅い社員」なのですが、自分だけでやれる仕事は速いので、自分でスピードが遅いとは思っていません。むしろ、協力を依頼しているのに、反応が遅い他部門が、スピードが遅いと思っています。また、協力を依頼された他部門に対してもスピーディな対応をしていないのが現状です。よく組織診断で、「自部門内部のコミュニケーションはいいが、他部門間では悪い」という結果が出たりしますがこのことですね。よって、会社のスピードが遅いのは、自分達のせいなのに、「会社はスピードが遅い」という結論に至るわけです。

 さて、ここで、どうして、他部門が絡むとスピードが落ちるかというと、双方の「コミュニケーション能力(含ネゴシエーション能力・コンフリクトマネジメント)」の不足と「他部門に協力しても評価されない」という組織風土に原因があるのかなと思います。

  前者は、個々のコンピテンシーに関わる部分なので、トレーニングなどをするしかないですが、後者に関しては、何か制度のようなものも考えられるのかもしれません。後者に関して、マッキンゼーは、クライアントに直ぐに提案ができるように、世界中のマッキンゼーのコンサルタントに質問できるシステムがあります。そして、その依頼を受け取ったコンサルタントは、24時間以内に返事をしないといけないルールです。そして、人事の担当者が世界中を回り、協力度を調査します、多面評価ですね。また、マッキンゼーは、全社の売上を、後で配分するシステムになっているので、事務所毎の売上より、全体の売上が重要視されるという共通認識があります。なので、夕方頼んだ依頼が、翌日の午前中には出来上がっていたりする芸当ができるわけです。

 組織風土に関しては、人と人との交流点を意識的に作ることも効果があります。シリコンバレーでは、日本的とも言える施策を充実させています。たとえば、グーグルの無料社員食堂、フェイスブックの社員寮、スクエアの運動会などです。

 よって、協力する組織風土構築の仕組みとそれをモチベートする制度が必要となりますね。


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