イノベーションを実行する [人事2-コンピテンシー・イノベーション]
イノベーションを実行する―挑戦的アイデアを実現するマネジメント
- 作者: ビジャイ・ゴビンダラジャン
- 出版社/メーカー: エヌティティ出版
- 発売日: 2012/11/23
- メディア: 単行本
The Other Side of Innovation Solving the Execution Challeng
イノベーションというと「ビッグなアイディア探し」がメインテーマになることが多いが、本書はその先にある「実行」がメインテーマだそうです。そうなんですよね。アイデアは色々でるのだけど、実行するのが難しいし、しても失敗する確率が凄く高いのが現実ですよね。
新規事業部隊(イノベーション・イニシアティブII)と現業をやっている部隊(パフォーマンス・エンジン PE)は、お互い相容れない関係にあります。まず、PEは、IIに優秀な人を出さないし、IIがPEに影響を出すような事業であれば抵抗する。CFOもCIOも人事も既存の枠組みから出るのを容認できないなどです。
なので、IIとPEで分かち合える共通の価値観を強化することなどが重要であると説いています。
IIの評価をどうするかという点には、プロセス評価が大切だとも言っています(①真剣にプランを作成しているか②土台となる明確な仮設があるか③チームの全員が土台となる仮設を理解しているか④仮説は修正すべきだという証拠が会った時のみ、修正しているか⑤チーム全員が最も重要な未知数を認識しているか⑥リーダーもチームも新しい情報に素早く対応しているか⑦リーダーは学習意欲を持ち、チームにも学習意欲をもたせているか⑧リーダーは事実と向き合っているか⑨予測の精度が上昇しているか)。
イノベーション・リーダーの評価は、
①優れた指導力 | ②優れた指導力
イノベーション失敗 | イノベーション成功
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③指導力なし | ④指導力なし
イノベーション失敗 | イノベーション成功
という軸で考慮し、②は当然高評価、④はPEへ返す、③は低評価であるが、①をそれなりに前向きに評価することが大切。さもなくば、だれもIIをやりたがらなくなる。
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