SSブログ

リーダーシップ論 [人事2-コンピテンシー・イノベーション]

leadership.jpg

  第1段階「特性論」の時代(1900年以降)

  「偉大なリーダーには共通する特性がある」という前提によって、過去の優れたリーダーが持っている特性を明らかにしようとしました。「リーダーは作られるものではなく、生まれながら持つ特質である」という考え方がの時代。例えば、カリスマ性は代表的な要件です。

  子供の頃はそう考えていましたね。子供の頃のリーダーというと「ガキ大将」という言葉どうりに、ケンカの強いやつがリーダーになっていましたから。学校入ってからは「番長」かな。

  しかし、そもそも人々の特性の測定・評価が不十分であり、特性を持っているが成果を出していないリーダーのケースなどもあり、理論的な限界を迎えます。

  第2段階「機能論」の時代(1940年以降)

  主にアメリカで、第二次世界大戦の最中に、軍隊において潜在的なリーダーを発掘、訓練する必要性や1940年代後半に、戦後のアメリカにおいて多数のリーダー産業界にを発掘・育成する必要から「リーダーを作り上げる行動がある」という前提に立ち、どのような行動が有効なリーダーを作り上げるのかを発見しようとしました。リーダーシップは行動であり技術である、よって習得できると考えるようになりました。行動や技術と捉えることで今日のように研修などで学ぶことができるようになったのです。

  多くの理論ではリーダーシップの機能を、課題達成(Task)機能と、人間関係(Relation)の2つの機能で説明しています。何らかの課題を達成することを目指した集団が成り立つ為には、実際に課題が達成されていく、という機能(課題・Task志向)と、集団を維持し、人間関係に配慮するという機能(人間関係・Relation志向)が必要である、という考え方が、リーダーシップ行動論では共通して見られます。代表的なのが、日本の社会心理学者、三隅二不二(みすみ じゅうじ)博士の「PM理論(1966年)」です。

  しかし、この理論も、リーダーの行動だけが全ての成果に影響されるわけではない、その時点で有効だったことが時間の経過、状況の変化に関わらず有効であるとは限らない、などの問題点が指摘されました。

  第3段階「条件適応理論」の時代(1960年以降)

  置かれている状況が異なれば、求められるリーダーシップも変わって来るはずである、という「リーダーシップ条件適応理論(Situational Leadership)」が登場しました。「全ての状況に適応される、唯一絶対のリーダーシップ・スタイルは存在しない」という前提に基づき、どんな人でも適切な状況に置かれればリーダーシップを発揮出来るという立場を取るものです。

 sl.gif 

  これは、「1分間マネージャー」で説明されていまして、私の座右の銘の一つになっています。人のレベルによって、与えるリーダーシップスタイルも変えるべきだという事です。また、同じ人でも、その与える仕事の習熟度により、やはりスタイルを変えるべきとも言っていて、非常に腹に落ちる話です。

  第4段階「変革・カリスマ論」の時代(1970-80年以降)

  アメリカの長期的経済の低迷化、急激な経営環境の変化によって市場の動きがかつてないほど急変し、既存の価値観や命令体系では企業が継続的に成長することが不可能になってきました。

  そこで登場したのが、「カリスマ的リーダーシップ理論(カリスマ的リーダーのカリスマ性)」、「変革的リーダーシップ理論(リーダーの掲げるビジョンとそれを実行する能力)」、「ビジョナリー・リーダーシップ」です。

  また、強いリーダーシップだけでは、部下の自主性を阻害して、継続的に成長させられない弊害を生むこともあります。ということで、「サーバントリーダーシップ(ビジョンを提示したうえで、コミュニケーションや信頼関係の構築を重視する)1977年」、「責任共有のリーダーシップ(全員がリーダーであり、責任を共有する。当事者を意識を持ち、複雑さの理解に務める。チームを巻き込み「協働」で動く)」などの理論もでてきました。

   私は、こういう理論を説明したりする時によく関連する動画がないか探します。数年前までは、日本語のサイトには何もなく英語のものばかりでしたが、最近には、日本語の動画もYou Tubeには結構ありますね、非常にいい傾向だと思います。

  さて、仮面ライダーの的のショッカー軍団を使った「リーダーシップ論」を紹介しましょう。

  まず、ショッカー軍団の組織は、以前はこういう風に理解されていましたよね。

  しかし、最近はそうでもないそうです。

  もうちょっと、真面目なやつですが、これは、私の座右の銘にしている「一分間マネージャー」の著者のケン・ブランチャードのリーダーシップ論です。
ケン・ブランチャード リーダーシップ論[完全版]

ケン・ブランチャード リーダーシップ論[完全版]

  • 作者: ケン・ブランチャード
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2012/12/07
  • メディア: 単行本

  これは、500ページくらいある本ですが、ネットにこの本を一章づつ学べるサイトがありました。こういうので、勉強できるわけですね。

  リーダーシップというとソフトバンクの孫正義さんの話も面白いですね。

  ソフトバンク・アカデミア開校式の講義です。

新30年ビジョンというのも参考になりますね。


スポンサードリンク


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。