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ピーターの法則 [人事3-人材育成・グローバル人材・評価]

  課題図書などについて、このビジネス・スクールで教えている大学教授達とも議論する機会がありましたが、どうも彼らの経験では、課題図書などを課しても読んでこない受講者が多くて困るということなのだそうです。これでは、折角の講座も効果ないですね。

 それを聞いて、有名な「ピーターの法則」を思い出しました。

 これは、人は、無能なポジションにつくまで昇進し続ける、そしてまだ無能なポジションまで行ってない人たちだけで組織が運営され、最後は皆が無能でそのポジションにつき、やがて組織が崩壊するというセンセーショナルな法則です。詳しくは、、。これは、「階層社会学」と言われます。

 以前にも書きましたが、欧米には面白い言葉があり、そういう人たちを、「WHALE=鯨」と呼んでいます、Working Hard And Learning Endedの頭文字をとっています。Working Hardというのが、もの悲しい響きです。要は、一生懸命働いている人はたくさんいるけど、自己研鑽している人は少ないという悲劇を言っているわけです。こういう言葉があるくらいですからこの現象は世界中どこにでもあるのです。

 Learning Endedと言うよりThinking Endedかもしれません、要は仕事ができるようになると物を考えなくなって、手だけ動かすようになるということです。なので、その後は進歩がないと、、。

 これが、私がよく言う「OJTの罠」です。人材開発の理論で「70:20:10」という有名な法則があります。人のスキルアップには、経験(OJT)によるものが7割、上司などからのフィードバックによるものが2割、研修や自己学習などが1割というものです。

 よって、「座学で理論なんか勉強してもたいして身に着かない、やっぱり現場を通していろいろな経験を積むのが一番いい」と言う人が多いわけです。

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 ジュニアの場合は確かにそうですが、その後も学習を怠り、OJTだけでスキルをつけようとすると図のように、求められているビジネススキルは、身に付きません。

 しかも、昔と違って、そんなにチャレンジングなポジションを全員に与えれなくなっている今の現状では、OJT一本足打法は非常に危険です。

  「あまちゃん」の話を例にすると(知らない人は何のことかわからないので、恐縮ですが)、今、あまちゃんは映画の主演の役を勝ち取りましたが、日本舞踊やお花やもろもろの勉強をたくさん課されてそれをこなして役に入るところです。そのくらいやれば、大役もできるだろうし、その後もそういう努力を続けていけば、立派な女優さんになるんだろうなとドラマなのに、感心します。こういう姿勢に視聴者が感銘し、自分も頑張らなければと思わせているところが、大ヒットしている理由なんでしょうね。甲子園の応援にもあまちゃんの曲が使われていました。

私は世界を弱い人間と強い人間とに分けはしないし成功者や失敗者とに分けもしない。私は世界を学ぶ人と学ばない人とに区別する。 ベンジャミン・バーガー


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