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ゼミOB会 [D2.日本史・世界史・近未来]

Flying_Geese_Model1.png

 毎年やっているゼミOB会に行ってきました。シンガポールの時は行けませんでしたので5年ぶりです。先生も76歳ですが、まだまだご活躍です。国際経済学が専門でAPECに深く関わっていらしゃいます。竹中平蔵さんも先輩になります。

 皆の話の中で、懐かしい「雁行形態論」の言葉が出ていました。これは、赤松要先生が1935年に提唱され、その門下生の小島清先生が拡充された「雁行型経済発展論、Flying Geese Model、flying geese pattern of development」の事です。ある産業は、輸入から始まり、そしてそれが生産されるようになり、そして輸出段階となる。それを今度は輸入する国が同じような経済発展をする。それをグラフにするとまさに雁が群れをなして飛ぶように見えるということです。小島先生の門下生が我々の先生になります。

 学生の時は、この理論は学問として学び、「そんなもんかいな」くらいの印象しかありません。しかし、その後30年以上、グローバルに、しかもアジアで仕事をしてきて、まさにこの理論を肌で感じてきました。これを戦前に理論化するのは凄いことだと今実感しています。

 今でも、工業製品は、欧米→日本→韓国→台湾・中国と主役が移っています。まさに「雁行型経済発展」ですね。この理論は、バトンを次に渡した地域や国は、新たな産業を興し続けなければ、世界が同質化し、このモデルはうまく回らず、世界恐慌や関税戦争が起こると言っています。そしてそれを解決するのは、世界協業体制の確立が必要とのことです。

 うーん、学生の時に習ったのですが、今やっと実感として理解できました。


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