市場づくりを忘れてきた日本へ [D5.マーケティング]
- 作者: 飯塚 幹雄
- 出版社/メーカー: しょういん
- 発売日: 2009/04/07
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
最近は、韓国勢の製造業と日本のそれとがよく比較する記事などが週刊誌から出版されていますが、この本は、同僚からもらった、マーケティングに関する違いを語られた本です。著者はサムスンのマーケティング・モミュニケーションを担当している代理店の人です。
サムソンでGlobalにやっているMarketing Communicationの主なポイントは、
1.Globalで統一したコミュニケーション(IMC=Integrated Marketing Communication)はできない(広告Creativeの基本案は10案以上つくりフリーショイスにしている)ので、HMC=Holistic(包括化)Marketing Communication(5年間使用)で、どの商品ジャンルでもGraphic Grid(グラフィック・デザインによる囲い込み)を使用して統一感をだす。タレントとサブブランドをつかわないという2点も決められている。
2.Influencer Marketing Influencer Marketing influence the purchasing mechanism against people (it is necessary to grasp 0.01% of the whole target as influencers to gain 10% share in the market). Amazon combines this influencer marketing and one to one marketing by its automatic recommendation system and rating function by the customers. Samsung creates a Launching Kit (One product or category 200 million JPY for global production) and sends them not only to the press or reporters but also to influencers as well as loyal customers.
購買に影響を与える人にたいする仕掛け(目安は0.01%=100万人に対して1000人のInfluencer)。 AmazonはこのInfuencer MarketingとOne to One Marketingを組み合わせている。 よって、サムスンでは、ローンチング・キットという商品導入Kitをつくり(Globalで1商品または1カテゴリー2億円)、記者だけではなく、一般のInfluencerに商品導入会などで配布したり、Loyal Customerに郵送される。
3.機能Brand 画期的な技術をもった商品ジャンルをつくりだした場合(Walkman)を除き、単なるサブブランドはつくらず、技術にたいして「機能ブランド」をつくることはあるが(LED TV)、基本はMega Brandで戦う。LCD TVの場合、VIERA,BRAVIAよりもSAMSUNGのほうが知名度がでる。
4.マルチスプリットラン その広告が当たるか分からないので、複数タイプの広告やプロモーションを同時に進行させ、優劣を決めながら、悪い方をやめる。商品L/Uでもそれをやっている。
著者は、International Business Awaards スティービー賞というのをとったそうです。
内容紹介
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