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経営学 [D4.経営戦略]

小倉昌男 経営学

小倉昌男 経営学

  • 作者: 小倉 昌男
  • 出版社/メーカー: 日経BP社
  • 発売日: 1999/10
  • メディア: 単行本

 クロネコヤマトの宅急便の生みの親の小倉昌男の経営学の本です。商業貨物の配送業をしていたヤマト運輸が、個人用の宅配業務をやるようになったいきさつ、その決断の状況などが書かれています。商業貨物事業が厳しくなったとはいえ、まったく、未知数の個人宅配業務へと事業を転換させるというのは、当時は大きな決断だったと思います。物事を広い見地から考察し、やり始めたら、とことんやりぬく実行力というものが必要だということだと思いました。

 自分が、今、その時代に戻って、この事業をやるぞと思っても、総反対の従業員を引っ張って、実現させるのは、大変なことだろうなと思います。

商品の説明
Amazon.co.jp
?「儲からない」といわれた個人宅配の市場を切り開き、「宅急便」によって人々の生活の常識を変えた男、小倉昌男。本書は、ヤマト運輸の元社長である小倉が書き下ろした、経営のケーススタディーである。??全体を通して読み取れるのは、「学習する経営者」小倉の謙虚さと、そこからは想像もできないほど強い決断力である。成功した人物にありがちな自慢話ではない。何から発想のヒントを得たか、誰からもらったアイデアか、などがこと細かに記されている。講演会やセミナー、書籍、マンハッタンで見た光景、海外の業者に聞いた話、クロネコマークの由来…。豊富なエピソードから伝わってくるのは、まさに学習し続ける男の偉大さである。 一方で、並々ならぬ決断力を持っていたのだと思わせる記述がいくつかある。宅急便に注力するため、大口の取引先であった松下電器との長期にわたる取引関係を終結させたこと、三越岡田社長のやり方に反発し、「とてもパートナーとして一緒に仕事をしていくことはできなかった」として取引関係を解消したこと、運輸省を相手に訴訟を起こしたこと…。いずれも確固たる論理がその根底にあった。それにしても見事な決断力と言わざるを得ない。 終わりの部分で紹介されている宅急便の各種サービス内容や、有名なNEKOシステムなどの話は、流通・物流の関係者以外には興味がわかないかもしれないが、全体的に読みやすく、興味深いエピソードが満載なので、読んでいて飽きることがない。経営者としての小倉の人となりが伝わる、好感の持てる1冊である。(土井英司)

ブックレビュー社
宅急便の苦闘の記録。企業家精神発揮の生きた教科書
家庭から小荷物を送るには郵便小包みしかなかった時代に宅急便市場を切り開いたヤマト運輸元社長がみずから語る小倉流経営のエッセンスである。規則の固まりのような運輸行政。その頂点に立つ「経済の実体を知らず,結果に責任を持たない役人」と戦いながら市場を創造し,一般宅急便に加え,スキー,ゴルフ,クール各宅急便を次々に開発したありさまはまさに企業家魂の権化。 今,ベンチャーの時代といわれ,各種の起業講座が花盛りだが,成否のカギを握るのは結局,人である。その意味で,全編からほとばし出る情熱が,事業をなし遂げる人間とはいかなる人か,を教えてくれて大いに参考になる。「経営リーダー10の条件」の一つに「時代の風を読む」ことをあげ,これからはボーダーレスの時代に対応する心構えが必要だと説く。そこからどんな事業構想を描き,具体化するかは読者への宿題であろう。

(静岡産業大学 経営学部 教授 小山 博之)
(Copyright[コピーライト]2000 ブックレビュー社.All rights reserved.)

今年27冊目


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