先日、日本人の人質2名が殺害され、「イスラム国」の存在は、日本にも身近なものになりました。もともとは、2003年の「イラク戦争」に端を発しています。そこでの反新体制のグループが米軍に拘束され、その後反米になっていき、2011年の「シリア内線」などの混乱に乗じて、また、油田などを窃取して、勢力をどんどん拡大して、5年以内に上記のような地域を制圧するといっています。非常に過激な集団です。

 そして、世界中から若者がイスラム国に参加するような事も起こっています。

 この動きの根底は、資本主義の行き過ぎによって生まれた「貧困・差別」によるものではないかと思います。

 アメリカは、2001年の「アメリカ同時多発テロ」を受け、テロの主導者フセインを打倒するために、「イラク戦争」をお越し、大量破壊兵器は結局みつかりませんでしたが、フセインを死刑にし、新制イラクを建国しました。結局バグダディという新たなリーダーを産み、更にテロは拡大し拡散し狂暴化した14年間だったということになります。

 5日、イスラム国に囚われていたヨルダン空軍パイロットが惨殺されたのを受け、ヨルダン軍はイスラム国を空爆しました。負の連鎖は続いています。