まあ、ランニングだって走り続けないと走れなくなります。学びもおなじですよね。



内容紹介


令和の時代を迎え、大前研一氏がもっとも訴えたい
テーマの1つがこの「リカレント教育」です。
リカレント教育とは、社会に出てから10年おきに
「学び直す」ことを意味しますが、大前氏が
強調するのは、稼ぐ力をつけるための学び直しです。
社会の急速なデジタル化により、大学や大学院で
学んだことも一瞬で陳腐化してしまう時代です。
このままでは定年まで乗り切ろうとする発想では
生き残れません。
リカレント教育の意義、答えのない時代に
求められる自ら答えを見つけ突破力をつける
生き方がわかります。

まえがき
第1章 人工知能時代の「リカレント教育」
日本政府がリカレント教育に目をつけた理由
「生涯現役」を前提とした学ぶ姿勢
低欲望社会化が進めば、日本は没落国家になる
キャリア全体にわたってなされるもの
人工知能に負けない人材を育てる
解雇規制の緩和を進めることができない
「同一労働同一賃金」で世界の逆を走る
世界で戦える人材を目指せ

第2章 デジタル時代に不可欠な「リカレント教育」
専門性なきホワイトカラーが溢れる
今いる人材を「稼働させよう」とする日本企業
ハイブリッド技術は生き残れるか
完全自動運転を目指す各自動車メーカー
「所有」から「シェア」に流れる市場
プラットフォームに淘汰される日本の自動車メーカー
五年先の展望さえ描けない
日本の銀行の危機的状況
一人一億円でリストラを実行した三越伊勢丹

第3章 「リカレント教育」で日本の教育は変わる
社会人のニーズに応えることができない大学
社会人の学び直しの場と考えていない
東京大学が世界大学ランキング四二位
日本の論文は引用されない
ノーベル賞が日本から出なくなる日
「図書館をつくれ」と言う役人
古いアカデミック重視が招いた教員不足
文部科学省が定める教育方針の限界
セオリー・オブ・ナレッジ
厳しい審査をクリアできる教員の条件
使えない大卒者を増やしてはならない
「稼ぐ力」こそ、最高の貯金

第4章 北欧、ドイツの「リカレント教育」先進国から学べ
リカレント教育発祥の地 スウェーデン
リカレント教育の文化がH&Mを生んだ
グローバル企業を生み出すフィンランド
幼少期からの起業家教育
デンマークの「雇用制度・労働市場」
「EUの優等生」に変貌したドイツ
大企業が担う社会的教育機能
フォルクスワーゲンの教育
ファーウェイの社員教育
世界の潮流と逆を走る日本



第5章 「リカレント教育」で構想力を育てよ
「見える化」が日本人を伸ばす
年代によって異なる学び直すべきこと
「構想」を生み出す力
育てるべきは「構想力」
「新省庁」を設置すべき
ピラミッド型組織を刷新したシャープ
三〇代の起業家を次々に輩出するリクルート
うまく事業転換できているリクルート
事業成長と人材成長を好循環させるサイバーエージェント
挑戦する企業文化を育てる「新卒社長」
若手社員には徹底的な鍛錬を施す
「コア人材」と「ノンコア人材」を分けて育てる
六〇代の学び直しは、生涯現役への架け橋
退職後の起業で東証一部上場
加山雄三氏の胆力



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