技術空洞 Lost Technical Capabilities (光文社ペーパーバックス)

  • 作者: 宮崎 琢磨
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2006/04/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
海外の本の翻訳本かと思ったら、光文社ペーパーバックスの4重表記(日本語、英語、カタカナ、ひらがな)という新しい手法のようですが、非常に読みにくかったですすね。

内容紹介

■技術が消えブランドだけが残った!
 いまやソニーは昔のソニーではない。この現実を私はVAIO開発に携わってつぶさに体験し、絶望して退社した。現在、薄型液晶テレビBRAVIAが好調で、「ソニー復活」とまで言われているが、それは木を見て森を見ないメディアの勝手な判断である。なぜなら、BRAVIAのパネルは韓国サムスン製だからだ。独自のブラウン管技術で市場を疾駆したかつての姿は、見る影もない。同じように、携帯音楽プレーヤーの代名詞だったウォークマンは、現在iPodに完膚なきまでに叩かれている。
 つまり、今のソニーには誇るべき独自の技術がほぼなくなってしまった。新CEOハワード・ストリンガーが立て直そうとしているソニーは、ソニーという一流ブランドを持った三流企業でしかない。
 数字至上主義、歪んだ成果主義、社内の派閥争い……これらが、ソニーから企業存立の根幹である技術を奪い去ってしまったからだ。
 
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