ソーシャル・ネットワークというと、日本人は、7世紀後半から年賀状を送ったりしていたそうです。暑中見舞いも江戸時代前からだそうです。欧米もクリスマスカードとかいう習慣があり、人類は、ネットーワークを重要視していたのですよね。

 私も昔は年賀状とか出していました。でも結構手間がかかります。90年代半ばくらいからPCで、住所録を登録したりして、かなり便利になりました。その後、メールが普及しだして、メルアド持っている人には、メール。その他の人は、年賀状を出すとかいう時期があり、ここ数年は、もう年賀状も出さなくなりました。せいぜい、Face Bookで「おめでとう」といういうくらいですかね。

 今までは、ずっと会ってない人に、年に一回くらいは、年賀状とかで、つながりを維持していたと思いますが、今は、Face Bookとかで、ずっと繋がって、近況も知っているので、わざわざ、確認する必要がなくなってきたのでしょう。

 ネット社会でのネットワークの変化ですね。最近は随分便利になりました。普段合わない人でも、いつでも簡単にコネクションができます。

 さて、そういう事をつらつら考えていると、自分のソーシャルネットワークの歴史を振り返りたくなりました。最初にUemura's Worldというホームページを作ったのが1998年(41歳)です。結構、Updateには労力かかりました。このころは、いろいろ活動していたので、それのお披露目的な発信でしたね。当時、自分のホームページ持っている人は、凄くまれでした。4年くらいやったのかな。

 ホームページの更新もだんだんおろそかになった2006年10月(49歳)からブログに切り替えました。これは、今でも書いています。もう2,200話、百万アクセスを超えています。

 それから2010年7月(53歳)からFace Bookを始めました。若い人は千人くらい繋がっているようですが、私は今のところ267(会社日本100、海外100)ですね。今までは、繋がりリクエストをもらった人だけと繋がっていましたが、今後は、こちらからも積極的につながっていきたいと思います。そうすれば、近況を伝えたい、知りたい友人・知人とは、皆繋がれます。もう、FBは、大分、ポピュラーになってきましたので、そういう使い方ができる時期です。

 2013年6月(55歳)からLinkedinを始めました。コンタクトは、まだ29人です。

 これが、私のSNSの歴史です。

 今のそれぞれの使い方は、まず、Face Bookですね。これは、旅行、イベントなどの時に写真を撮り、もっぱら、写真ホルダーのような使い方をしています。それと、友人、知人の近況を知る、後は、彼らから面白いネタを教えてもらうという使い方ですね。

 そして、その私的なイベントなどをブログにアップします。FBの写真は、リサイズされているので便利です。また本を読んだらその要点を書きとめたり、ゴルフのスコアをつけたりという記録をつける目的と、何か感じたことをつらつらとブログにランダムに書きます。雑記帳のような使い方です。ほぼ毎日つけています。「書くネタがない=何も活動していない」ということになりますので、自分の活動Logを分析できるということにもなります。

 そして、そのネタを基にして、会社用のブログを書くというのをもう5年間しています。

 この一連の活動は、自分の思考を言葉にするというプロセスなので、非常に役に立ちます。頭の中で考えていることは、いったん外にだし、文章化すると非常に整理され、思考が堂々めぐりせず、新たな考えは、前の結論からスタートできるので、思考の整理に非常に役に立ちます。また、会社のブログには、それに対する、コメントなどをもらえるので、さらに思考を広げれるメリットがあります。

 そして、今、使い方を掘っているのが、Linkedinです。これは、以前から知っていたのですが、転職するための履歴書を送るサイトだと思っていましたので、ちょっと引いていました。しかし、コンセプトはそうではなく、ビジネス上の真面目なネットワークの場のようです。

 このサイトのメリットは、まず、履歴書をフォーマットに従って書けるということです。転職しない、していない人は、履歴書書いた経験がありません。しかし、これで書いてみると、自分のキャリアが棚卸できます。しかも、表彰やボランティアなどの項目などもあり、意外と、自分の履歴がたいしたことがない事を痛感できたりします。他の人の履歴もみれるので、どういうふうに書くと自己PRができるのかの勉強にもなります。そして、それは、将来の行動にポジティブな影響力が出てきます。次に、ネットワークです。まずは、会社の同僚と繋がるのでしょうが、彼らの履歴書もみれ、知らなかった事を知るので、より深い理解ができます。次に、会社を辞めた元同僚と繋がると、今、彼らが、何をやっているかもわかり、意外にその業界の事などを聞いたりできるかもしれません。

 一番やっかいなのが、それらの友人と繋がっていて、自分が知らない人からのつながりリクエストです。ネットワークを広げたいのであれば、つながるのも手でしょうが(先方はそう思っています)、自分に必然性がないと意味がありません。大学の教授とかであれば、なんとなくいいかなとか思いますが、そうでない場合は、ちょっと悩みますね。今のところHoldにしています。繋がると、何か発信している人は、その記事が自動で入ってきますので、その記事が有益な場合は、つながるメリットがあります。

 また、非常に著名な人、例えば安倍首相やジャックウェルチなんかも使っています。彼らは、このツールを利用して、いろんなことを発信しています。それをフォローするということもできます。

 これをビジネスに活用している人もいます。特にヘッドハンターは、積極的に使っています。

 そういえば、2001年(44歳)の時に、キャリア研修があり、その時、人脈がどのくらいあるかとかやりましたが、その時の結果は、ちょうど100人でした。その時の結果は、会社で仕事上の人脈が6割、会社以外でプライベート上の付き合い(同級生、親類等)が4割という結果で、会社の人脈でプライベートの付き合いがある人や、会社以外の人脈で仕事の付き合いがある人は、かなり少ないという結果でした。全体でも、少ないです。

 東大の安田雪助教授によると「ある調査によると、日本人1人当たりの知人の数は200~300人、アメリカ人は1200~1500人。アメリカ人の中でも知人が多いのは、引っ越しの多い人、頻繁に転職する人、出世したり転落したりして社会的に階層を移動する人。つまりいろいろな意味で「移動の多い人」ほど知人が多い。一方、日本人は、アメリカ人ほど頻繁に転職や引っ越しをするわけではなく、社会階層の移動も少ない。」

  しかし、アメリカ人の1200~1500人というのは凄い数ですね。知人なので、友人より範囲は広いでしょうけど。たとえば、社会人になって20年の45台半ばの人を平均だとして、社会人になって、毎年40人知人を増やしても20年間で800人です。残りを子供の頃や学生時代とうると、その時に400-700人という数 になります。仮にそう仮定しても、毎年40人の知人を増やすのは、そう簡単ではないですよね。

 また、「企業と社会の間に信頼を醸成するには、日々地道なレベルで、多種多様な人々に多種多様なメディアで語りかけること。コマーシャルやプレスだけがメディアではない。従業員1人に500人の知人がいるとすれば、彼らが知人に会社の姿勢を誠意を持って伝えれば、従業員数×500人の信頼関係ができ、その500人がまた誰かに話してくれれば500×500=1億2千5百万人の信頼関係のネットワークができる(従業員500人)。そういう形で多種多様な橋を架け続ければ、信頼のネットワークが必ず形成され、日々新しい信頼が醸成されていく。」とも言っています。

 そういえば、同僚が回してくれた記事の「Why Every Employee At Your Company Should Use LinkedIn」にも同じ趣旨の事が書いてありました。

 6階層、6人と繋がれば、世界中の人と繋がれるとか言う有名な話があります。昨年は、新しい仕事についたので、名刺交換は500名くらいありました。Lnkedinは、まだフル活用はできていませんが、面白いとは思っていますし、ネットワークも広げたいと思っています。